「我が家のプロパンガス料金が高いかも!?なんとかしなきゃ!」
プロパンガスは、各事業者が各自で料金を決められる「自由料金制」です。

わたしたち客側はプロパンガス会社がきちんと適正価格かどうか見極めて決めなくてはいけません。
しかし、自力で良いプロパンガス会社を見つけるのは困難です。
そこで、わたしたち夫婦は、「プロパンガス料金消費者協会」に問い合わせ、適正料金の優良なプロパンガス会社につないでもらいました。
この記事では、4回移住し、その都度「プロパンガス料金消費者協会」に相談した体験をもとに、実際に感じたメリットやデメリット(注意点)について、お伝えします。
「プロパンガスガス料金が高額で家計費に負担が大きい!なんとかしたい!」という方の参考になれば幸いです。
「エネピ」も、優良なプロパンガス会社を探すのには有効です!プロパンガス料金消費者協会を利用することのメリットについて
プロパンガス料金消費者協会利用のメリット①月々のプロパンガス料金が安くなる
プロパンガス料金消費者協会は、「都市ガスと比べて高額になりがちなプロパンガス料金をできるだけ安くする」ことを目的とした団体です。
それまでの一般的な価格の3割安価にすることを目指しているそうです。
実体験:私たちの場合、基本料金1.700円、従量料金770円~(使用量により変額)だったのが、基本料金1.500円、従量料金300円(一律)になるケースがありました。
お風呂やヒーターもプロパンガスでの対応だったため、冬の多い月は50㎥も使う時がありましたが、従来であれば30.000円以上かかるところ、17.500円にまでガス代を抑えられるというものでした。
概算ですが、4割ほども料金を抑えられたと考えると、すごく嬉しいですね!

プロパンガス料金消費者協会利用のメリット②優良なプロパンガス会社と繋がれる
プロパンガス料金消費者協会が紹介してくれる会社は、客の足元を見ない優良なガス会社であるため、とても安心してお願いできます。
実体験:私たちも紹介をしてもらったガス会社さんに、ガスの配管工事を依頼しましたが、依頼していなかったお風呂の給湯管などの交換は無料、カタログを一緒に確認し、追加工事なども適正な価格で提案、その日のうちに物品を用意して速やかに工事を進めてくださいました。
もちろん交換にかかる料金は通常のプロパンガス料金に転嫁することもなく、見積もり通りの請求になっていました。
従量料金があまりにも安く、「半年とか一年で料金が値上げしちゃうんじゃないか…?」と心配していましたが、利用している間(2年ほど)に料金が上がることはありませんでした。
その戸建ては売却してしまいましたが、対応がとてもに良いガス会社だったため、次の家主に直接は繋げられませんでしたが、ガス会社さんに退去予定を伝える際、ぜひ次の家主にも営業かけてあげてくださいと伝えました。
プロパンガス料金消費者協会利用のメリット③自分で探すより時間短縮になる
プロパンガス料金消費者協会を利用することで、無駄な時間がなくスムーズに優良なプロパンガス会社を見つけることができます。
実体験:プロパンガス料金消費者協会に行き当たる前、自力で地域のプロパンガス会社をネットや役場に確認して問い合わせてみましたが、適正料金で案内してくれる会社は見つけられませんでした。
数日の時間と労力をかけても、全く成果がでなかったので、途方に暮れました。
そういえば、とネットで調べた時に見かけたプロパンガス料金消費者協会のことを思い出し、不安はありましたが問い合わせ(電話)しました。
担当者を決めて折り返して連絡をくださり、通話でのヒアリング。担当者さんは「適正なプロパンガス会社を検討して数日で報告します」と言われましたが1日ほどで連絡あり、優良なガス会社を紹介してくれました。

プロパンガス料金消費者協会利用のメリット④ガス料金変更の際も相談に乗ってくれる
プロパンガス料金消費者協会には「ガス料金見守り保証」があり、自由料金制であるガス料金であっても、不透明な理由によるガス料金の値上げを防ぐために紹介後にも相談に乗ってくれる窓口があります。
実体験:最初の相談で担当者が決まり、担当者から携帯電話で連絡があるためその番号を窓口として登録しておくことで、困ったときにはすぐに事情を把握してくれている担当者に相談できるのでとても安心でした。
一度「エネルギー価格上昇によるガス料金の値上げ」に関するメールが届いたことがあったので、念のため、プロパンガス料金消費者協会の担当者に相談してみたところ、ガス会社に確認、ずっと以前のメールを誤配信していたことを突き止めて報告してくれました。(もちろん料金値上げはありませんでした)
プロパンガス料金消費者協会利用のメリット⑤その地域のガスの適正価格がわかる
この後に述べますが、残念ながら紹介できる提携プロパンガス会社が見つからない地域もあります。その際にも、近隣の市町で登録している会社を参考に適正料金のおおよその価格を教えてもらうこともできました。
前述のとおり、自力で探すのは難しくはなりますが、近隣の適正価格を知ったうえで、どの料金で妥協するのかの参考にさせてもらいました。
良いガス屋さんが見つからないときは、いっそプロパンガスを使用しないという選択肢も検討できますね。
オール電化や灯油給湯器にすることで、電気料金や灯油代は増加しますが、高額なプロパンガス料金よりはランニングコストが低くなるかもしれません。
田舎への移住は臨機応変な対応が必要な時があり、スタート時点で選択を誤らないように気をつけると良いですね。

実体験:私たちの場合は、引っ越しにあたって残念ながら提携するプロパンガス会社が見つからなかったため、古くなった給湯器を、ガスではなく灯油給湯器に変更し、プロパンガスの料金負担を軽減することにしました。
電気の新常識!【いつでもやめれるでんき】って知ってる?プロパンガス料金消費者協会を利用することのデメリット(注意点)について
ここからは、デメリットというか、注意点について記載していきます。
プロパンガス料金消費者協会利用のデメリット①プロパンガスを紹介できない地域もある
プロパンガス料金消費者協会は、130社(事業所数1.400ヵ所)の会員ガス会社がありますが、わたし達のように、すごーく田舎に引っ越してしまうと、残念ながらそこに配達できる会員ガス会社が無い地域もあります。

そんな時は、自分でガス会社を探して契約するしかないので、地域住民が利用しているプロパンガスを見て回ったり、尋ねてみたりして探してみましょう。
前述したように、念のため近辺の適正価格を消費者協会に教えてもらって参考にしましょう。
プロパンガス料金消費者協会利用のデメリット②紹介、切り替えが困難なケースもある
新しいプロパンガス会社を紹介できないケースもあります。
紹介、切り替えが困難なケース(1)業務提携関係により紹介を断られる場合
例えば、もともと契約している普通のプロパンガス会社(A)と優良な会員ガス会社(B)が提携している場合です。
優良ガス会社Bが普通のガス会社Aに配送を委託している関係にあるため、BがAから顧客を奪うことで、両社の関係が悪化するリスクがあるため変更できないと言われてしまったことがありました。
近所の知り合いがBガス会社で適正価格の利用をしていることを知っていたので、直接Bガス会社に問い合わせて相談してみました。
この場合、いったん契約しているガス会社(A)と契約を終わらせ、提携していないガス会社(X)と契約し、さらに時間を置いて(一年後とか…)から会員ガス会社(B)を紹介してもらうことで、クリアーできる場合もあるそうですが、あまり推奨されるやり方ではないと思い、やってません…。
紹介、切り替えが困難なケース(2)無償貸与契約の残り期間がある場合
今はあまり行われてませんが、以前はガスの配管工事やガス器具を無償で交換する代わりに長期間(10~15年)の契約が必要になり、途中解約で解約金や器具の残額、メーターの撤去費用が高額になることもあります。
そうした時には業者を変更してもトータルでのコストが嵩んでしまうため、デメリットになりますね。
紹介、切り替えが困難なケース(3)家賃物件などでガス会社の契約権限がない場合
賃貸物件の場合は大家さんが直接プロパンガス会社と契約しているため、賃貸契約の紹介会社に尋ねてみたことはありますが、「プロパンガス会社の変更は無理ですね」とはっきり断られることがほとんどです。
プロパンガス料金消費者協会利用のデメリット③協会を利用できない(お断りする)人もいる
私も最初の相談の時にいくつか説明を受けました。「業界特有の事情」って色々あるなぁ…と学びました。
下記に、プロパンガス料金消費者協会の公式HP記載内容をそのまま貼り付けます。
- 名前を名乗っていただけない方
- 発信者番号が非通知設定の方
- 現在お使いのガス会社への代理交渉を希望の方
- 現在お使いのガス会社名を教えていただけない方
- 現在お住まいの住所を教えていただけない方
- ガス料金を滞納している方
- 著しく常軌を逸した言動の方
- 当協会スタッフと円滑なコミュニケーションが取れない方
- 暴力団、暴力団関係企業・団体の構成員、 及びこれら反社会的勢力と密接な関係を有する方
- 業界特有の事情でご紹介できないことがあることを理解していただけない方。当協会の活動は、あくまで善意に基づく活動であり、ガス会社のご紹介を約束したり、設備貸与サービスの提供を保証するものではありません。
プロパンガス料金消費者協会利用のデメリット④同じような名前の団体と混同しやすい
わたしが今まで利用、相談しているのは、一般社団法人「プロパンガス料金消費者協会」ですが、他にネットでよく見かけるのは一般社団法人「プロパンガス消費者協会」、プロパンガス協会、一般社団法人「 プロパンガス料金適正化協会」などがあります。
どの団体も、目的は同じ、優良なプロパンガス会社を紹介することのようです。
なぜ、わたしがプロパンガス料金消費者協会を選んだかについてですが、有名な両学長の「リベラルアーツ大学」のブログで、「プロパンガス料金消費者協会」を紹介していたこと、また、JAF会員の会報でも紹介されていたことから、安心して頼める団体なのかな?という思いで頼みました。
ちなみに、「プロパンガス料金消費者協会」さんと提携しているガス会社が見つからず、残念だけど紹介できないです…、と言われてしまった後、「エネピ」にも問い合わせてみたことがあります。
(プロパンガスのお得な切り替えなら、「エネピ」に相談!)記事のまとめと、優良なプロパンガス会社を探すためにすべきこと
この記事をまとめます。
深く考えずに地域のプロパンガス屋さんと契約してしまうと、料金的に損することが多くなりがちだから、「プロパンガス料金消費者協会」のように、有料で適正価格のプロパンガス会社を紹介してくれる団体を利用して、家計に優しく生活しましょう!

引っ越し、移住の際には、優良なプロパンガス会社と繋がれるよう、早めに相談を始めると良いですよ!
「エネピ」も、優良なプロパンガス会社を探すのには有効です!