この記事では、東海地方(岐阜と三重)で、四回も中古住宅を購入したわたし達が、失敗しがちなプロパンガス会社との契約について、お伝えしたいと思います。

実は四回の引っ越しのうち、ちゃんとした成功例は1回だけなんです…(涙)。
これから地方への移住を検討している方が、適正価格でプロパンガスを利用できるようになるため、私たちの失敗談をお伝えします。そして実際どうすれば良いかもお伝えします。
プロパンガスの料金設定は、自由料金であり、各事業者が自由に料金を決められるため、なにも考えずに契約してしまうと、割高な料金で請求されがちです。
とはいえ、どうすれば適正な料金の会社を見つけることができるのか?それはズバリ、プロパンガス比較サイトを利用することが必須です。
「ネットの比較サイトって、なんかこわい…」という心配する方もいらっしゃるかと思います。わたし達もそうでした。だけど、一度やってみて、成功した後は、ガス料金を見るたびに、ニンマリしちゃうくらい、料金に差が出ますよ!

わたし達のおススメは、「プロパンガス料金消費者協会」さんです。一度ネット上で問い合わせると、電話での対応に移り、ずっと電話でのやり取りで話を進めていけます。丁寧な対応が好印象ですよ!
【失敗理由1】不動産会社の担当者に言われるままに、業者を決めてしまう
ではここから、私たちのプロパンガス会社選びの失敗談をお伝えしますが、わたし達にとって、「不動産会社に任せる」これが一番ダメな失敗例でした。

二回目の引っ越しの際に、初めて都市ガスからプロパンガスに変更することになったので、プロパンガスの料金のことなど頭になく、不動産屋が「古いガス器具を新しく設置しなおせるし、無料でやってもらえますよ」という甘い言葉に騙されて、頼んでしまったことがありました。
引っ越し後、ガス会社が契約書を持って来たので、内容を確認すると「十数万円の料金と、15年以内に退去した場合は残り期間に応じた支払いを…」という文章が。
「あれ?無料と聞いたんですけど」と聞くと「あ、無料ですよ!ガス会社交代の際に、代わる会社に払ってもらいますから、お客さんは払わなくても大丈夫なんです!」とのこと。
不安に感じましたが、今更調理器を返すわけにもいかずしかたなく契約。その後数年で引越しをする際に、ガス会社に確認したところ「次の住人と今の契約を三者で交わしてもらうか、業者を変える場合には残金を払ってもらうことになります」と言われてしまいました。
契約時に「客は払わなくてもいいと言われましたけど…」と伝えるも、「契約書通りになります」
うう…そりゃそうだよね…。泣き寝入りですわ…w
当時はそういう契約がまかり通っていて、現在は良くない取り決めということでやらなくなっているそうです。客としては、変なのにひっかかっちゃったなぁという思いです。
ちなみに、このように説明が不十分な契約については、最近は是正される流れにあるようです。ほんの数年前のことなので、もし契約をするときには何かやってもらう前に、確認するのが大事ですね。
【失敗理由2】プロパンガス比較サイトを利用しない
「ネットの比較サイト」って、なんか不安。だから、自力で探す!または親切な不動産屋に紹介してもらう!…これではほとんどの場合、うまくいきません。
ネット検索で安いプロパンガス会社を探しても見つからない!
料金比較サイトを使わずに、ネット検索でガス会社を探し、HPを確認したり、一社ずつ電話で問い合わせたこともありましたが、うまくいきませんでした。

地域によってだいたい料金をすり合わせているような感じで、どこも同じような料金設定でした。
これはナイショの話(?)ですが、紹介サイトで安いガス会社に変えることができた後、そのガス会社のHPで料金を確認したところ、地域の高い料金と同価格帯での記載になっており(!)、おそらく比較サイトを通さず直接交渉した場合、そちらの高い料金を案内されたかもしれません…。
正直に、相見積もりをしている地域のプロパンガス会社を伝えてしまう。
いくつか相見積もりをしようと複数問い合わせました。リフォームに関わってくれたX商店さんにも相見積もりをしたいと確認した後、Y事業所に問い合わせたところ、「あ、X商店さんに聞いてるなら、そちらにお願いしたほうが良いと思いますよ」と逆に断られてしまうことがありました。地域の業者同士で奪い合いにならないよう、最初に声をかけたところに譲る風習でもあるのでしょうか…?直接交渉では、話の持って行き方も重要なんだなぁ、と学びました。
【失敗理由3】安いプロパンガス会社を紹介できない地域、物件に移住してしまう
せっかくプロパンガス紹介サイトを利用しても、残念ながらうまくつながらないこともあります。
プロパンガス紹介ができない状態の物件がある
プロパンガス紹介業者に、適正価格の業者さんを探してもらっても、今使っている業者によっては、紹介できないパターンがありました。それはなぜか?
現在契約している高い料金のガス会社(A)と、新しく契約したい適正価格のガス会社(B)が、提携している場合、A社からB社への変更を断られてしまう場合があるんです。
くわしく尋ねてみると、搬送作業をB社からA社に委託しているので、契約できないとのことでした。
事業者が少なすぎて、紹介サイトの会社と提携しているガス会社が無い
こちらは完全に一社もないパターン。極端にプロパンガス供給事業者の少ない地域ではたまにあります。
こうなることができるだけないように、多くの会社と提携している紹介事業者に問い合わせたいものですね。
適正価格のプロパンガス会社が見つからない時の対処法
プロパンガス料金が安くできない地域なのにガスの給湯設備を設置してしまうと、永続的に高いガス料金を払う状態になってしまいます。現在の我が家がその状況です(涙)

そんな場合の解決策は、エコキュートでオール電化にしたり、灯油給湯器とIH調理器でガス会社との契約をしないで済むようにしたりと工夫すると良いでしょう。
最近は各市町村で、移住促進の取り組みが行われていて、多くは住宅購入にかかる費用や、移住の際のリフォームにかかる費用負担への補助金などがあります。それを利用できれば、とても良いですね。
オール電化や、IH調理器、灯油ボイラ―にする場合、電気料金や灯油代など、ガス代に変わる料金が増加しますので、ランニングコストの比較をできると良いですね。

調理器だけプロパンガスであれば、お風呂のお湯は他のエネルギー(電気や灯油)を利用することになりますので、普段使うガスの量が減り、従量料金は低く抑えられます。
ただし、基本料金が2000円前後する事業所もあるので、たとえ従量料金を押さえても、毎月かかる額はそれほど抑えられません…。
初期費用とランニングコストを比べてどちらを選ぶのがお得か、検討が必要になりますね。
住宅購入前から、ガス会社の検討も始めましょう!

地方移住のための際には、就業の選択肢があるか、周囲の環境、陽当り、利便性、気候など様々な項目がありますが、固定費を安く済ませられるかという点も重要です。
田舎は都市ガスが少ないため、プロパンガスが主流です。プロパンガスは適正価格で契約できるかどうかでランニングコストに大きな差が生まれるので、もし気に入った物件をみつけた際には、その時点でプロパンガス紹介サイトに問い合わせてみても良いかと思います。
ちなみに自分は、以前お世話になった「プロパンガス料金消費者協会」さんへ、電話で相談して確認してみたところ、事前に調べてもらうことができました。私の場合、残念ながら田舎すぎて提携するガス会社が見つかりませんでしたが、しっかりと電話で結果まで教えてもらえました。
電話でのやり取りも、1人の担当者が一貫して対応してくださり、話し方も丁寧で好印象でした。