「烏骨鶏の卵って、なんであんなに高いの?」
スーパーでたまに見かける烏骨鶏の卵、普通の卵と比べて明らかに値段が違います。うちで実際に烏骨鶏を飼い始めてみて、その理由がよく分かるようになりました。
この記事で分かること:
- 烏骨鶏の卵がなぜ高いのか(産卵数・産卵サイクルの仕組み)
- 普通の卵と比べて、味・栄養・価格がどう違うのか(実食・数値比較あり)
- どこで買えるか、相場はいくらか

この記事では、烏骨鶏の卵がなぜ高いのか、産卵の仕組みから解説します。わが家でもようやく初めての卵が生まれたので、その記録と実食レポートも写真付きでお届けします。

ついに、うちでも卵が生まれたっす🐾 待った甲斐があったっすよ!
そもそも烏骨鶏を飼うことになった経緯は、こちらの記事にまとめています。
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普通の卵と何が違う?ひと目で比較
詳しい説明の前に、まず普通の鶏卵との違いをざっくりまとめます。
| 一般的な鶏卵 | 烏骨鶏の卵 | |
|---|---|---|
| 年間産卵数の目安 | 250〜300個以上 | 40〜80個程度(系統により100〜190個の例も) |
| 大きさ | Mサイズが標準 | やや小ぶり |
| 味・食感 | 標準的 | 白身の弾力が強い(うちの実食より) |
| 栄養価 | 標準的 | 鉄分・カルシウムはやや多め(詳細は後述) |
| 価格の目安 | 1個20〜30円程度 | 1個160〜500円程度 |
一言でいえば、「数が少ないからこそ価値がある、希少な卵」というのが烏骨鶏の卵の立ち位置です。ここから、それぞれの理由を詳しく見ていきます。
烏骨鶏の卵が高い理由——産卵数が圧倒的に少ない
烏骨鶏の卵が高価な一番の理由は、シンプルに「そもそも卵を産む数が少ない」ことです。
スーパーで売られている一般的な卵は、レグホンなど採卵専用に品種改良された鶏から生まれています。こうした品種は年間250〜300個以上を産むこともあると言われています。
一方で烏骨鶏は、一般的な個体で年間40〜80個程度というのが基本的な目安です。飼育環境の良い個体・系統であれば70個前後〜100個を超えることもあります。さらに、家畜改良センターなどの公的・専門的な資料や、「東京うこっけい」のように改良を重ねた系統の案内では、年間170〜190個程度という数字が紹介されていることもあります。つまり「烏骨鶏」とひとくくりに言っても、系統や飼育環境によって産卵数の幅がかなり大きい、というのが実態です。
いずれにしても、一般的な採卵鶏(年250〜300個以上)と比べると、標準的な烏骨鶏は3分の1以下にとどまることが多く、これが「数が少ない=希少価値が上がる」という需給の関係で、価格が高くなる一番の理由です。
「産む期間」と「抱卵期」を繰り返すサイクル
烏骨鶏の産卵数が少ない理由には、独特の「産卵サイクル」も関係しています。多くの飼育者の記録を見ると、次のようなパターンが多いようです。
- 数日〜2週間ほどの間に、10〜20個程度をまとめて産む
- ある程度の数がたまると「抱卵期」に入り、卵を温める姿勢に入る
- 抱卵中はほとんど食べず、ずっと座り続ける(この間、当然ながら新しい卵は産まない)
- 抱卵が明けると、しばらくしてまた産卵期に戻る
採卵専用に改良された鶏は、この「抱卵する」という習性自体がほとんど失われているため、卵を産んでもすぐ離れて次々と産み続けます。烏骨鶏は品種改良が少なく、この本能的な習性が色濃く残っているため、こうした休み休みの産卵になるようです。
わが家の産卵記録——8月1日、ついに初卵が生まれました
烏骨鶏を譲ってくれた友人によると、「孵化が終わってから1〜2ヶ月ほど間隔があいて、そこからまた産むようになる」とのことでした。ちょうど、上で説明した「抱卵期→また産卵期に戻る」サイクルそのものですね。
そして8月1日、わが家に来てから初めての卵を産んでくれました!

友人から烏骨鶏をいただいたのが6月12日。それから約1ヶ月半での初卵でした。ひなが孵化したのが6月27日なので、そこからは約1ヶ月。「孵化から1〜2ヶ月で次の卵を産む」という友人の話とほぼ一致する、平均的なペースだったことになります。
ちなみに、うちには親鳥が2羽いるのですが、どちらのママさんが産んでくれたのかは分かりませんでした。産卵の瞬間に立ち会えなかったので、これは永遠の謎です(笑)。

順調に育っているヒナたちは、7月下旬から止まり木にのぼるようになりました。不思議なことに、ママ世代は登りません。若さでしょうか。
そして翌8月2日、2個目の卵も見つかりました。

これで夫婦それぞれ1個ずついただける計算です。ささやかですが、かなり嬉しい2個でした。

月に何個産むのか、次の抱卵期にどれくらいぴたっと止まるのか——実測データはこれからも蓄積していきます。養鶏場のきれいにまとまったデータとは違う、「飼い始めたばかりのリアルな記録」として、随時追記していく予定です。
田舎暮らしのこぼれ話📝:8/4、8/6にも、卵をひとつずつ産んでくれたので、いつもお世話になってる近所のおばあちゃんにおすそ分けしました(^^
田舎暮らし、ご近所さんから野菜をもらったりすると、お返しにお土産を買って渡していたのですが「買ってお返しなんてしちゃいかんよ~」といつも言われていました。
この度やっと、自分たちが生み出したもの(烏骨鶏だけど)を、ご近所さんへ渡せるようになりました。ご近所さんも「ありがとね~!卵ご飯にしてたべるよ!」と素直に喜んでくれました。
味と見た目——実際に食べてみました
烏骨鶏の卵は、一般的な卵よりやや小ぶりで、殻はうすいピンクがかったクリーム色をしていることが多いとされます。実際に並べてみると、大きさの違いがはっきり分かりました。

記念すべき初卵は、目玉焼きにしていただきました。比較のために、普通の卵も一緒に焼いています。

割ってみて気づいた違いは、次の3点です。
- 殻が普通の卵より固め
- 黄身の色は淡い黄色(普通の卵の方がオレンジがかっていました)
- 白身の弾力が強い——フライパンに落としても、ぷっくり盛り上がっている感じです

完成した目玉焼きがこちらです(ちくちくが焼いたので、ちょっとへたっぴです……)。白身がしっかりしているのが、写真でも伝わるでしょうか。
肝心の味ですが、正直に言うと「劇的に違う」というほどの差は感じませんでした。もちろんとても美味しかったですし、自分のところで育てた鶏が産んだ卵という特別感は格別です。ただ、「烏骨鶏の卵だから味がまったく別物」ということはなく、食感(白身の弾力)に違いを感じる、というのが正直な実感でした。

味そのものより、「うちの子が産んでくれた」という付加価値の方が圧倒的に大きかったです。これは買った卵では味わえない部分ですね。
烏骨鶏の卵の栄養——普通の卵と数字で比べてみた
烏骨鶏の卵は「栄養価が高い」とよく言われます。実際のところどうなのか、普通の卵(鶏卵)の数値と並べて比べてみました。
| 栄養素(100gあたり) | 烏骨鶏の卵 | 普通の卵(鶏卵) |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 12.0g | 12.2g |
| 脂質 | 13.0g | 10.2g |
| ビタミンB2 | 0.32mg | 0.37mg |
| ビタミンB12 | 1.1μg | 1.1μg |
| 鉄分 | 2.2mg | 1.5mg |
| カルシウム | 53mg | 46mg |
(烏骨鶏の卵:東京烏骨鶏 有精卵 STORE公式FAQ/普通の卵:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より)
正直に言うと、「圧倒的にすごい」というほどの差ではありません。数字を素直に読むと、こういうことです。
- 鉄分は約1.5倍(2.2mg vs 1.5mg)——ここは烏骨鶏の卵が明確に優勢
- カルシウムは約15%多い(53mg vs 46mg)——やや優勢
- たんぱく質・ビタミンB12はほぼ同じ
- ビタミンB2は普通の卵の方が多い(0.32mg vs 0.37mg)
- 脂質は烏骨鶏の卵の方が多め(13.0g vs 10.2g)
「産卵数が少ない分、栄養がぎゅっと凝縮されている」とよく言われますが、数字で見る限り”劇的な差”というより“項目によってやや優勢”というのが実態に近いです。鉄分を多めに摂りたい方には嬉しい差ですが、「これを食べれば健康になる」という類のものではありません。
このほか、悪玉コレステロールを下げるとされる不飽和脂肪酸や、DHA・EPAを含むという情報もあります。とはいえ、栄養面だけを理由に高いお金を出すというより、「希少な卵を味わう」という体験そのものを楽しむのが、烏骨鶏の卵との付き合い方としては素直な気がします。実際にうちで食べてみた感想も、まさにそれでした。
体質やアレルギーによって卵が合わない方もいるため、心配な場合はかかりつけ医に確認してから試すことをおすすめします。
烏骨鶏の卵はどこで買える?相場はどれくらい?
烏骨鶏の卵は、通販サイト(楽天市場・産直サイトなど)や、一部の百貨店・専門店で購入できます。価格帯は販売元によって幅があり、通販では1個160〜200円程度から見つかることもあれば、百貨店などでは1個500円程度という情報もあります。まとめ買いで購入すると、1個あたりの単価が下がる商品も多いようです。
「1週間に1〜2個しか産まない」と案内している生産者も多く、価格の違いは飼育方法(平飼いかどうかなど)や産地によっても変わってくるようです。気になる方は、いくつかの販売元を比較してみるとよいと思います。
よくある質問
烏骨鶏の卵を生で食べても大丈夫ですか?
一般的な鶏卵と同様、新鮮なものであれば生食されることが多いですが、自家飼育の卵は市販品のような衛生管理・検査(洗卵・殺菌・検卵などの工程)を経ていません。市販の卵とは前提が違うことを理解した上で、産卵後はできるだけ早く冷蔵保存し、殻の汚れはしっかり落としてから使ってください。生食する場合は自己責任となり、体調に不安がある方や高齢者・妊娠中の方、小さなお子さんは特に、加熱して食べる方が安心です。うちも初卵は目玉焼き(加熱)でいただきました。心配な場合はかかりつけ医に相談してください。
烏骨鶏の卵は青いって本当ですか?
いいえ、烏骨鶏の卵は基本的にうすいピンクがかったクリーム色で、青くはありません。青い卵で知られているのは「アローカナ」という別の品種です。烏骨鶏とアローカナは、名前や「珍しい鶏」というイメージが混同されやすいですが、まったく別の品種です。
烏骨鶏の卵の賞味期限はどれくらいですか?
販売元の案内としては、生食する場合は2〜3週間程度、冷蔵保存でおよそ2ヶ月程度とされる例が見られます。ただし保存環境や採卵からの経過時間で変わるため、購入した場合は販売元の表示に従うのが確実です。自家飼育の場合も、採ったらできるだけ早く冷蔵庫に入れることをおすすめします。
烏骨鶏はいつから卵を産み始めますか?
ひなから育てる場合、早くても生後8ヶ月程度からという情報が多く見られます。うちの場合はもともと産卵していた成鳥をいただいたので、「抱卵・育雛期でお休み→再開」というサイクルでした。実際には、お迎えから約1ヶ月半(孵化から約1ヶ月)で最初の卵を産んでくれています。
まとめ——数が少ないから高い、それだけ特別な卵
- 烏骨鶏の卵が高い最大の理由は、産卵数の少なさ(一般的な個体で年40〜80個程度、系統により170〜190個の例も)
- 「産卵期→抱卵期→また産卵期」という独特のサイクルが、産卵数の少なさの背景にある
- 栄養は鉄分・カルシウムがやや優勢。ただし「劇的な差」ではない
- 実食した感想は、味の差より白身の弾力の違いが印象的だった
- 相場は1個160〜500円程度と販売元により幅がある
- わが家では8/1に初卵、8/2に2個目。記録はこれからも追記していきます
「高い卵」というだけあって、実際に飼ってみると、その希少さがよく分かります。1ヶ月半待ってようやく1個、というペースを体験すると、お店に並んでいる烏骨鶏の卵の値段にも納得がいきました。うちの卵事情も、これから少しずつ更新していく予定です。

これからも卵の様子はお伝えしていくっすよ🐾 次は何個産んでくれるっすかね!
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