「田舎に移住したい」という気持ちはあるけど、失敗が怖い。
その感覚は正しいです。実際、田舎移住は事前の準備が不十分だと、後悔につながることが多いです。
わたしは田舎の中古住宅を4回購入し、4回後悔しました。それでも田舎が好きで、今も二拠点生活を続けています。
この記事では、「移住を決める前に確認しておくべきこと」を、4回の失敗体験をもとに正直にお伝えします。一般的な「よくある失敗例」ではなく、わたしが実際にやらかした話です。

4回全部後悔してるご主人が言うと説得力あるっすよ🐾 でもその分、本当のことしか書いてないっす!
チェック① 移住先に「仕事」はあるか
田舎移住で最も見落とされがちで、最も致命的な失敗がこれです。
「この職種なら全国どこでも需要があるはず」と思い込んで移住した結果、まさかの求人ゼロ——わたしが実際に経験したことです。

「この高齢社会の世の中、ケアマネジャーは全国どこでも引く手あまただろう!」と高をくくって物件を購入しました。ところが、その地域ではケアマネジャーの求人がまさかのゼロ。介護スタッフは不足していても、ケアマネジャーは足りていたんです。同じ「介護職」でも、業務ごとに需要がまったく違います。
確認方法:Indeedなどの求人サイトで、移住先の通勤可能範囲を指定して自分の職種を検索してみてください。件数だけでなく「どんな職種が求められているか」も確認することが重要です。
リモートワーク可能な仕事であれば、仕事の問題は解決しやすいです。移住前に会社と交渉しておくか、フリーランスへの転向を検討するのも選択肢のひとつです。

物件を気に入っても、仕事がなければ移住できないっす🐾 物件より先に求人チェックっすよ!
チェック② 通勤・買い物の距離感は「実際に走って」確認する
地図で見ると「なんとかなりそう」な距離でも、実際に毎日走ると全然違います。
わたしが2軒目の山奥ハウスに移住したとき、職場まで車で1時間15分。「まぁなんとかなるかな」と思っていました。でも毎日往復3時間のドライブは、体力をじわじわ削っていきました。
確認すべき距離はこの3つです。
- 職場まで——片道何分か。雪道・山道の場合、冬は倍以上かかることも
- スーパーまで——週に何回行くか想定して、往復の時間とコストを計算する
- 病院まで——特に持病がある方・お子さんがいる方は必須

「休日だから」という感覚で内見に行っても、平日の通勤感覚はわかりません。できれば平日の朝の時間帯に現地を走ってみることをおすすめします。山道は天候によって全然違いますよ。
田舎で街に行くまでのルートが一つしかない場合、事故などで通行止めになると、仕事は遅刻か休むしかなくなることもあります。万が一の際の迂回ルートの有無も要確認ですね。
チェック③ 農地に囲まれた物件は「春に必ず現地を訪れる」
田舎の「美しい田園風景」は、春になると一変することがあります。農作業が始まると、農薬散布と畑を耕す際の砂煙が毎日続きます。
わたしの3軒目の物件は、田園風景に囲まれた平屋古民家でした。秋〜冬は最高でしたが、翌年の春にアレルギー体質の嫁さんが体調を崩してしまいました。医師に「あなたはそんなところに住んじゃだめだよ」と言われ、1年で撤退することになりました。

秋冬と春夏では全然違うっす🐾 アレルギー体質の方は特に、春の農作業シーズンに必ず現地確認してほしいっす!
農地の多い地域への移住を検討している方は、アレルギー体質でなくても、春の現地訪問を強くおすすめします。
📝 農薬・粉塵による撤退の詳細はこちら。
田舎移住と農薬問題——アレルギー体質の妻が1年で体調を崩した実録
チェック④ 自治会・地域コミュニティの「温度感」を確認する
田舎の人間関係は「あたたかい」と聞いていたのに、実際は閉鎖的だった——という話はよく聞きます。逆に「閉鎖的だと思っていたら意外と良かった」というケースもあります。
インターネットの情報だけでは判断できません。必ず現地で複数の住民に話しかけてみてください。
確認しておきたいのはこの4点です。
- 自治会への参加は強制か任意か(自治会費も、0円~10,000円以上と地域で大きく異なる)
- 移住者への対応は友好的か(複数の人と話すほど伝わってきます)
- 草刈りや農作業の手伝いを求められることはあるか(地域に溶け込むには必要な活動です)
- 過去にトラブルのある住民はいないか(住人に直接は避け、移住係に尋ねると良い)

「ここらへんはみんな良い人ばっかりだでねぇ~」と言ってくれた住民が、実はその地域で一番問題のある人だったことがありました。一人の話だけで判断するのは危険です。
チェック⑤ 移住支援係・自治体窓口は「情報入手の入口」として使う
自治体の移住支援係は、地域の情報を教えてもらえる貴重な窓口です。ただし、「すべてを信頼する」のは危険です。
わたしは3軒目の物件のときに、移住支援係から求めていないセールスを受けた経験があります。自治会との関係で厳しく注意もされませんでした。
移住支援係は「情報収集の入口」として活用し、最終判断は自分でするというスタンスが大切です。
チェック⑥ プロパンガスの状況を事前に確認する
田舎の中古住宅はほぼプロパンガスです。これは移住前に知っておくべき重要な情報です。
プロパンガスは「自由料金制」のため、ガス会社によって料金が大きく異なります。移住のタイミングで何も考えずに動くと、割高なガス会社と長期契約を結ばされてしまうことがあります。
特に注意が必要なのが、不動産屋・引越し業者・リフォーム業者からのガス会社紹介です。これらは紹介料が絡んでいることがあり、割高なケースがあります。
📝 移住のタイミングでのガス会社選びの注意点はこちら。
田舎移住で失敗しないプロパンガス会社の選び方——物件購入・引っ越しのタイミングが肝心
チェック⑦ 「体験移住」か「複数回の訪問」を必ずはさむ
一度の内見だけで移住を決めるのは危険です。季節・天候・時間帯によって、同じ場所でもまったく印象が変わります。
理想は複数の季節に現地を訪れることです。それが難しければ、最低でも2回以上・異なる天候の日に訪問することをおすすめします。
近くの民宿や民泊に宿泊して、地域の雰囲気を泊まりがけで体感するのが最も効果的です。

晴れの日と雨の日では全然違うっす🐾 ご主人も雪が積もってから「こんなに大変だったのか」って気づいてたっすよ……。

移住前チェックリスト——まとめ
このチェックリストをすべてクリアしても、移住が100%うまくいく保証はありません。それでも「やらなくても良かった後悔」は大幅に減らせます。

4回後悔して気づいたことをまとめました。同じ失敗をしてほしくないという気持ちで書いています。それでも田舎暮らしは、苦労を越える楽しさがあります。準備をしっかりして、後悔の少ない移住をしてください。
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