田舎移住の物件探しは、都市部の引越しとはまったく違います。ポータルサイトだけ見ていても、良い物件にはなかなか出会えません。
わたし(ちくちく)はこれまで田舎の中古一戸建てを4軒購入し、2軒売却してきました。毎回「一生ここに住む!」と思って買っているのに、気づいたら4軒目になっていました。
そんな「移住リピーター」のわたしが、実際に使った探し方と、やらかした失敗を全部まとめます。
4回の移住でどんな失敗をしたのか、詳しくはこちら→田舎へ4回移住して、4回後悔しました。
まず家より先に!移住先の「仕事」の有無を確認

こんなのどかな海辺の町で、潮の香りを感じながら、水平線を眺めてのんびり散歩できたら、毎日が気持ちいいだろうなぁ!
旅行や、テレビやYouTubeで知った魅力的な土地、移住を検討するときはまずその地域を意識すると思います。それから物件探しを始める前に、絶対にやっておくべきことがあります。それは、移住先での仕事の有無を確認することです。
【実体験】
「この高齢社会の世の中、ケアマネジャーは全国どこでも引く手あまただろう!」と高をくくって物件を購入しましたが、介護福祉士(直接介護に携わる職員)の求人はあまたあったもののケアマネジャー(介護の相談業務)求人は、まさかのゼロ。
地域によっては求人の職種に偏りもあるため、通勤可能な範囲で探しても選択肢がみつからず、その物件への移住は断念し、今は別荘として使っています。

同じジャンルの「介護職」でも、ケアマネジャーは足りてるけど、直接介護するケアスタッフは不足してるとか業務ごとに差があります。
インディード等のウェブ求人なら、気になる地域の求人を簡単に把握できますよ。
どこで探す?――田舎物件を見つけるための3つのルート
田舎移住の物件探しで「抜け漏れなく」お気に入りや掘り出し物を見つけるために、私たちは3つのルートを利用しています。それは
- ポータルサイト
- 自治体の移住窓口・空き家バンク
- 地元の不動産屋
です。ここから、田舎移住ならではのコツも一緒に詳しく説明します。
ルート① ポータルサイト
最初はアットホーム・SUUMO・ホームズなどのポータルサイトを使います。物件の情報(間取り、値段、条件等)を自身にあう条件で検索して、お気に入り物件を探します。
とにかく物件数が多く、複数の市町村を同じ条件で同時に検索できるので、広い範囲を一気に調べたい時にとても便利です。
というか通常、ポータルサイトだけで田舎の物件を探す方が多いと思いますが、ポータルサイトに載っていない掘り出し物件も抜け漏れなく見つけるため、残り2つのルートもチェックしましょう。

ポータルサイトで数多くの物件を見ていくうち、だいたいの地域の相場がわかるようになります。そうすることで、割高の物件に引っかかることが減り、掘り出し物の物件にすぐ気付けるようになりますよ♪

移住が趣味になっちゃったご主人、穴があくほどポータルサイトを見て、全国各地の相場にくわしくなったらしいっす🐾
ルート② 自治体の移住窓口・空き家バンクを活用する
近年、全国の各自治体も移住促進に力を入れており、窓口を作って相談に乗ったり、移住サイトや空き家バンクで中古住宅をホームページに掲載されていることがあります。
ごくまれに、不動産屋仲介せず値段設定しているためか相場からかけ離れた価格の物件を見かけることも。
ただ、自治体によって、移住担当の対応もまちまち。得られる情報量も違うし、定期的に新着物件を郵送してくれる自治体もあれば、内見して興味があるから、話を進めたいと問い合わせても全く反応がなくなってしまう自治体もあります。
これは、実際に登録して関わっていかないとわかりませんが、リスクなく良い物件を見つけられる可能性を高めるため、積極的に登録して利用しましょう。

自治体によって、クセ強めな対応をうけることもあるので、ちょっとだけ注意は必要ですね。
【実体験】
ある自治体の移住係に登録する際、「地元民が不安がるから、勝手に物件の近くに行かないでください」と言われました。しかも「係が公務員のため平日しか内見できません」と。仕方ないから有給休暇を取って内見しました。

有給使ってまで物件を見に行くご主人…筋金入りの移住マニアかもしれないっす🐾
ルート③ 地元の不動産屋も要チェック
地元の不動産屋が自社サイトだけに載せている物件が存在します。希望エリアが決まったら、その地域の不動産屋のホームページも直接チェックしたり、ポータルサイト経由で内見した際に出会った不動産屋さんに、「ほかに良い物件あります?」と尋ねたりしましょう。
そうすることで、たまにネットに出る前の情報を教えてもらえることもありました。
不動産屋が大手ポータルサイトに掲載するには広告費がかかります。そのため、すぐ売れそうなお宝物件はポータルサイトに乗せなくても大丈夫と、乗らないパターンもあるそうです。
個人経営の不動産屋には「当たり外れ」があります。【実体験】ある物件の内見で、担当者がとにかく不愛想。物件の状態をいろいろ確認しようと質問すると「それ込みの物件なんだよ!そんじゃあね!」と言い捨てて帰ってしまいました。担当者との相性も、物件選びの一要素です。
まさる🐾「不動産屋には2種類しかいない。悪い奴か、めちゃくちゃ悪い奴か」だそうっす。でも、正直で良い人もみたことあるっすよ🐾
どう動く?――良い物件を逃さない実践のコツ
無駄打ち回避。リサーチを入念に!
気になる物件が見つかったら、次にGoogleマップのストリートビューの写真モードで、、実際の風景・当該物件や周囲の物件の雰囲気、周辺道路の道幅等を確認します。
物件周辺の状況をより正確にイメージできるようになります。(情報が若干古いこともあるので撮影日も要チェックです)
わたし達が趣味にしていた「内見旅行」ですが、現実的には一泊二日で行ける、自宅から300km圏内くらいが限界かなと思っています。遠すぎると交通費・時間コストが重くなりすぎます。
定期的にチェックを続け、良い物件は即断、即行動が鉄則!
田舎の掘り出し物件は、出たと思ったらあっという間に売れます。「ゆっくり考えよう」は禁物です。
【実体験】
わたしが購入した3軒目(300万円のボロ平屋)は、結果的に買取価格より高く売却できた物件でした。売り出された直後に手を挙げました。実は2番手でしたが、1番手の方がたまたま買わなかったため、わたしに回ってきました。

ご主人にしては珍しくラッキーな方の実体験っすね🐾
ポータルサイト・空き家バンクは定期的にチェックして、気になる物件が出たら即アクションを取る習慣が必要です。行ける距離なら泊まってでも見に行く覚悟で。
売れない物件には必ず理由がある
長期間売れ残っている物件には、必ず理由があります。わたしが見てきた「売れない物件の共通点」はこうです。
- 値段が高すぎる(売主の希望価格が市場とかけ離れている)
- 傷みが激しすぎる(修繕費が購入価格を超えるレベル)
- 隣が廃墟・お墓・神社の正面
- 密集しすぎていて工事の車が入れない
- 建て替えできないレッドゾーン(土砂災害等の危険区域)の古民家
- 公道に面していない(隣地の許可がないと出入りできない)
【実体験】
内見旅行中に、目の前がビーチで水平線から出る朝日が拝める800万円の物件を偶然見つけました。「これは買うしかない!」と思いましたが、土地が公道に面しておらず、隣地の許可がないと外に出られない構造。「いつか出られなくなるかもしれない」と言われて、泣く泣く断念しました。

朝日が見える海辺の家……ボクも走り回りたかったっす🐾(ご主人より)
物件を決める前の最後の確認――地域を体感する
地域住民や喫茶店への聞き込み
物件の目星がついたら、次は「その地域に住めるか」を確認します。近所の喫茶店や地元の人に話しかけてみてください。「この辺り、住みやすいですか?」と聞くだけで、ポータルサイトには絶対に載っていない情報が出てきます。
【実体験】
喫茶店で地元の人に話しかけたら、「ちょうど知り合いが家を売りたがってるんだよ!」と言われ、強引に売主と引き合わせられたことがあります。その物件は縁がなかったのですが、こんな出会い方もあるのが田舎らしいところ。
地域住民に聞いておきたいのは「どの地域とどの地域が仲が悪いか」「あの地区にはちょっと変わった人がいる」という話です。漁師町と商人町のルーツを引き継いで、江戸時代から続く対立が今も残っている地域があります。こういうリアルな情報は、移住後の生活に直結します。
📝 ただし、話を聞く相手は一人だけにしないこと。【実体験】たまたま会った住民に「ここらへんはみんな良い人ばっかりだでねぇ~」と言われて安心して入居したら、その人が地域でいちばん問題のある人だったと後から判明しました(今思い出しても震えます)。複数の人から話を聞くことが大切です。
民泊・民宿に泊まって実際に体感する
購入前に近くの賃貸や民宿に数か月住んでみるのが理想です。内見の数時間では見えないことが、数日泊まるとわかります。
- 購入物件の近くの賃貸に数か月住んでみる
- 近くの民宿に連泊して地域の雰囲気を体感する
- 観光地近くなら民泊で試してみる
それでもわからないことはある。最後は飛び込む
どれだけリサーチしても、隣近所の人間関係は「ガチャ要素」があります。新築だって同じです。「40人いれば変わり者は一人二人はいる」と腹をくくって飛び込むしかありません。
もともと、わたしは田舎にこだわっていたわけではありませんでした。都会の物件は狭くて汚くても高い。同じ値段で田舎は広くて、周りの自然もきれい。そういう比較をしているうちに、自然と田舎の物件に引かれるようになりました。そして思い切って山奥に住んでみたら、苦労を越える癒しがあって、すっかり田舎暮らしのとりこになってしまいました。

山奥の一軒家、ボクは大好きっす🐾 川も畦道も走り放題!
おわりに
田舎の物件探しは、ポータルサイトだけでは完結しません。自治体の移住窓口・空き家バンク・地元の人からの情報・現地での雰囲気確認、これを組み合わせて初めて「良い物件との出会い」が生まれます。
物件が見つかったら、内見で確認すべきことは山ほどあります。4回の移住で学んだ田舎特有のチェックポイントをまとめた記事も、あわせてどうぞ。

ちくちくは何度失敗しても田舎が好き。そんなあなたの味方っす🐾
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