田舎移住の物件探しは、都市部の引越しとはまったく違います。ポータルサイトだけ見ていても、良い物件にはなかなか出会えません。
わたし(ちくちく)はこれまで田舎の中古一戸建てを4軒購入し、2軒売却してきました。毎回「一生ここに住む!」と思って買っているのに、気づいたら4軒目になっていました。
そんな「移住リピーター」のわたしが、実際に使った探し方と、やらかした失敗を全部まとめます。
あわせて読みたい:田舎へ4回移住して、4回後悔しました。
どこで探す?――田舎で素敵な古民家を見つけるための3つのルート
田舎移住の物件探しで「抜け漏れなく」お気に入りや掘り出し物を見つけるために、私たちは3つのルートを利用しています。それは
- ポータルサイト
- 自治体の移住窓口・空き家バンク
- 地元の不動産屋
です。ここから、田舎移住ならではのコツも一緒に詳しく説明します。

ルート① ポータルサイト
最初はアットホーム・SUUMO・ホームズなどのポータルサイトを使います。物件の情報(間取り、値段、条件等)を自身にあう条件で検索して、お気に入り物件を探します。
とにかく物件数が多く、複数の市町村を同じ条件で同時に検索できるので、広い範囲を一気に調べたい時にとても便利です。
というか通常、ポータルサイトだけで田舎の物件を探す方が多いと思いますが、ポータルサイトに載っていない掘り出し物件も抜け漏れなく見つけるため、残り2つのルートもチェックしましょう。

ポータルサイトで数多くの物件を見ていくうち、だいたいの地域の相場がわかるようになります。そうすることで、割高の物件に引っかかることが減り、掘り出し物の物件にすぐ気付けるようになりますよ♪

移住が趣味になっちゃったご主人、穴があくほどポータルサイトを見て、全国各地の相場にくわしくなったらしいっす🐾
ルート② 自治体の移住窓口・空き家バンクを活用する
近年、全国の各自治体も移住促進に力を入れており、窓口を作って相談に乗ったり、移住サイトや空き家バンクで中古住宅をホームページに掲載されていることがあります。
ごくまれに、不動産屋を仲介せず値段設定しているためか、相場からかけ離れた価格の物件を見かけることも。
ただ、自治体によって、移住担当の対応もまちまち。得られる情報量も違うし、定期的に新着物件を郵送してくれる自治体もあれば、内見して興味があるから話を進めたいと問い合わせても全く反応がなくなってしまう自治体もあります。
これは、実際に登録して関わっていかないとわかりませんが、リスクなく良い物件を見つけられる可能性を高めるため、積極的に登録して利用しましょう。

自治体によって、クセ強めな対応をうけることもあるので、ちょっとだけ注意は必要ですね。
📝【実体験】ある自治体の移住係に登録する際、「地元民が不安がるから、勝手に物件の近くに行かないでください」と言われました。しかも「係が公務員のため平日しか内見できません」と。仕方ないから有給休暇を取って内見しました。

有給使ってまで物件を見に行くご主人…筋金入りの移住マニアかもしれないっす🐾
ルート③ 地元の不動産屋も要チェック
地元の不動産屋が自社サイトだけに載せている物件が存在します。希望エリアが決まったら、その地域の不動産屋のホームページも直接チェックしたり、ポータルサイト経由で内見した際に出会った不動産屋さんに、「ほかに良い物件あります?」と尋ねたりしましょう。
そうすることで、たまにネットに出る前の情報を教えてもらえることもありました。
不動産屋が大手ポータルサイトに掲載するには広告費がかかります。そのため、すぐ売れそうなお宝物件はポータルサイトに乗せなくても大丈夫と、乗らないパターンもあるそうです。
📝【実体験】ある物件の内見で、担当者がとにかく不愛想。物件の状態をいろいろ確認しようと質問すると「それ込みの物件なんだよ!そんじゃあね!」と言い捨てて帰ってしまいました。担当者との相性も、物件選びの一要素です。

不動産屋さん、良い人もいるんっすけど、当たり外れが激しいのは確かっす🐾 会ってみないとわからないのが正直なところっすね🐾
どう動く?――良い物件を逃さないコツ【実践編】
良い物件に出会うためには、焦らずじっくり探しながらも、必要な時には即行動!というスタンスが大事です。私たちが経験して身に着けた、良い物件を逃さないコツをお伝えします。
内見をして、物件を見抜く力をつける「内見旅行」のすすめ
物件の良しあしを判断できるようになるため、内見をしていくことは必要です。
でも気になる物件を見つけるたびに、遠い田舎に出かけて行くのは、遠距離なほど負担が大きくなりますよね。
大変な遠距離の内見を私たちは「内見旅行♪」とあえて楽しんでいました。
地域によって物件の相場は変わるので、A市の500万円物件とB郡の500万円物件の違いを知ることもできます。
内見するだけでなく、その周辺の地域を見物したり、地元の人が行くスーパーで買い物したり、周囲の観光を楽しむことで、「もし住むことになったら、どんな感じかな?」と体験もできます。

ちなみに内見旅行ですが、現実的には一泊二日で行ける、自宅から300km圏内くらいが限界かなと思っています。遠すぎると交通費・時間コストが重くなりすぎます。
あわせて読みたい:田舎の中古一戸建て 内見チェックリスト——4回失敗した私のチェックリスト
慣れてきたら無駄打ち回避。リサーチを入念に!
内見してみたら、イメージと違ってガッカリ…帰路に就くということもしばしば。
そうなることをできるだけ減らすためにも、行く前に十分リサーチして、行かなくてもわかる情報は漏れなく入手しておき、内見するに値する物件かどうか判断しましょう。
気になる物件が見つかったら、Googleマップのストリートビュー(写真モード)で、実際の風景・当該物件や周囲の物件の雰囲気、周辺道路の道幅等を確認します。
ポータルサイトの地図を見るだけでは分からない、物件周辺の状況をより正確にイメージできるようになります(情報が若干古いこともあるので撮影日も要チェックです)。実際に見に行って「思ってた雰囲気と全然違う!」となることを未然に防ぎましょう。
売れない物件には必ず理由がある

長期間売れ残っている物件には、必ず理由があります。「地域の相場より安いから…」と飛びつくのは禁物です。わたしが見てきた「なぜか売れなくて残ってる物件」はこういうものでした。
- 傷みが激しすぎる(修繕費が購入価格を超えるレベル)
- 密集しすぎていて工事の車が入れない
- 建て替えできないレッドゾーン(土砂災害等の危険区域)の古民家
- 隣が廃墟、手入れのされてないお墓・神社、謎のお札が貼りまくってある物件
- 値段が高すぎる(売主の希望価格が市場とかけ離れている)
- 公道に面していない(隣地の許可がないと出入りできない)
📝【実体験】内見旅行中に、目の前がビーチで水平線から出る朝日が拝める800万円の物件を偶然見つけました。理想通りの環境に、「これは買うしかない!」と思いましたが、土地が公道に面しておらず、隣地の許可がないと外に出られない構造。「いつか出られなくなるかもしれない」と言われて、泣く泣く断念しました。

朝日が見える海辺の家……ボクもビーチで走り回りたかったっす🐾(ご主人より)
定期的にチェックを続け、良い物件は即断・即行動が鉄則!
田舎の掘り出し物件は、出たと思ったらあっという間に売れます。「ゆっくり考えよう」は禁物です。
📝【実体験】わたしが購入した3軒目(300万円の古民家ハウス)はボロかったけど、結果的に買取価格より高く売却できた物件でした。売り出された直後に手を挙げました。実は2番手でしたが、1番手の方がたまたま買わなかったため、わたしに回ってきました。

ご主人にしては珍しくラッキーな方の実体験っすね🐾
ポータルサイト・空き家バンクは定期的にチェックして、気になる物件が出たら即アクション(電話で問い合わせ・購入検討の意思を伝える)が必要です。
物件を決める前の最後の確認――地域を体感する
地域住民や喫茶店への聞き込み
物件の目星がついたら、次は「その地域に住めるか」を確認します。近所の喫茶店や地元の人に話しかけてみてください。「この辺り、住みやすいですか?」と聞くだけで、ポータルサイトには絶対に載っていない情報が出てきます。
「内見旅行」を繰り返すうちに、慣れてきますよ♪
📝【実体験】喫茶店で地元の人に話しかけたら、「ちょうど知り合いが家を売りたがってるんだよ!」と言われ、強引に売主と引き合わせられたことがあります。その物件は縁がなかったのですが、こんな出会い方もあるのが田舎らしいところ。
地域住民と積極的に話していくと、「どの地域とどの地域が仲が悪いか」「あの地区にはちょっと変わった人がいる」という、不動産屋からは絶対聞けない話が、思いがけず耳に入ってくることがあります。
例えば、「漁師町と商人町のルーツを引き継いで、江戸時代から続く対立が今も残っている地域がある!」といったような話です。こういうリアルな情報は、移住後の生活に直結します。
📝 ただし、話を聞く相手は一人だけにしないこと。たまたま会った住民に「ここらへんはみんな良い人ばっかりだでねぇ~」と言われて安心して入居したら、その人が地域でいちばん問題のある人だったと後から判明しました(今思い出しても震えます)。複数の人から話を聞くことが大切です。
民泊・民宿に泊まって実際に体感する
(時間とお金が許せば)購入前に近くの賃貸や民宿に数か月住んでみるのが理想です。内見の数時間では見えないことが、数日泊まるとわかります。一生に何度もない移住、大きな失敗は避けたいものですね。

4回失敗してるご主人が言うと、なぜかむなしく聞こえるっす🐾
- 近くの民宿に連泊して地域の雰囲気を体感する
- 観光地近くなら民泊で試してみる
- 購入物件の近くの賃貸に数週間~数か月住んでみる
それでもわからないことはある。最後は飛び込む
どれだけリサーチしても、隣近所の人間関係は「ガチャ要素」があります。新築だって同じです。「40人いれば変わり者は一人二人はいる」と腹をくくって飛び込むしかありません。
もともと、わたしは田舎にこだわっていたわけではありませんでした。都会の物件は狭くて汚くても高い。同じ値段で田舎は広くて、周りの自然もきれい。そういう比較をしているうちに、自然と田舎の物件に引かれるようになりました。そして思い切って山奥に住んでみたら、苦労を越える癒しがあって、すっかり田舎暮らしのとりこになってしまいました。

山奥の一軒家、ボクは大好きっす🐾 川も畦道も走り放題!
おわりに

田舎の物件探しは、ポータルサイトだけでは完結しません。自治体の移住窓口・空き家バンク・地元の人からの情報・現地での雰囲気確認、これを組み合わせて初めて「良い物件との出会い」が生まれます。
4回やらかしたわたしが言えることは一つだけ。「失敗しても、また探せばいい」。田舎への移住に正解はないし、住んでみないとわからないことだらけです。それでも、動いた人だけが出会える物件があります。

この記事を読んでいるあなたが、いつか「ここだ!」と思える物件に出会えることを願っています。4回失敗したわたしが言うんだから、説得力はないかもしれないけど(笑)

ちくちくは、田舎でのんびり移住ライフを満喫したいと願ってる、そんなあなたの味方っす🐾
物件が見つかったら、内見で確認すべきことは山ほどあります。4回の移住で学んだ田舎特有のチェックポイントをまとめた記事も、あわせてどうぞ。
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