田舎の中古住宅を買ったら、移住支援係にマルチ商法を勧められ、嫁さんがアレルギーで体調を崩し、働き口がなくて途方にくれ、それでも柴犬はだまって付いて来てくれました。
…これ、全部ほんとうの話です。しかも4軒分あります。
はじめまして、ちくちくです。中部地区在住、田舎の中古戸建てを4軒購入・2軒売却した「移住のリピーター」です。もちろん毎回、「一生、住むつもり!」で買っています。だけど、気付いたら4軒目でした。
現在は嫁さん・柴犬まさる(♂)と、「山奥の集落ハウス」と「海ちかの別荘ハウス」を片道4時間かけて行き来しながら暮らしています。
ここに至るまで、一言では言い表せない夫婦(+わんこ)の後悔の物語がありました…。
この記事では、田舎移住を4回繰り返して気づいたこと、誰も教えてくれなかったこと——きれいごとなしで全部書きます。田舎移住で後悔や失敗をしたくない方は、ぜひ最後まで読んでいってください。
田舎の物件探しのコツ、早く知りたい方はこちらへ→田舎の「良い物件」に出会う方法——4回購入した移住リピーターが教える探し方のコツ
4回の田舎移住、後悔の全体マップ
まず全体像をお伝えします。
おうちを4回購入!と書くと、ブルジョワ?金持ち?と思われそう(実際知り合いから言われたこともあります)ですが、全然そんなことはないです。普段は「超節約型の共働き夫婦」として生活、子供もいないため、少し資金があった分を「不動産購入」に使ってきた…その結果です。
ちなみに我が家には柴犬のまさる(♂)がいます。2軒目を購入した後、コロナ禍でお出かけができなくなった時期に家族に加わりました。

のんびりおっとりした性格で、自宅(里山一軒家)から別荘(海ちかハウス)の4時間ドライブも涼しい顔でこなします。途中ドッグランや公園に寄りながら、今もまさる🐾と一緒に二拠点を行き来しています。
あわせて読みたい:二拠点生活で後悔したこと——費用・手間・管理の現実と、それでも続ける理由
1軒目の後悔:住宅ローン地獄と隣人トラブルで15年消耗した話

地方都市のベッドタウンの中古住宅を、約1,500万円で購入。社会人になって2年目の出来事です。
「なんで2年目?早くない?」とよく聞かれます。
理由は単純で、学生のころから付き合い、社会人一年目の時に結婚した嫁さんのアドバイスでした。

わたし、一戸建ての家に住むのが夢だったの!賃貸で家賃を払い続けるより、おうちを買っちゃったほうが良いよね?

なるほど、家賃をいくら払っても、家は手に入らないもんなぁ!
しかし、あとから振り返れば、若さゆえの勢いだったなぁ…と後悔しています。
住宅ローンの金利が高いと、元本がちっとも減らない!
35年で組んだ住宅ローンでしたが、その頃は超低金利時代突入直前でちょっと金利が高かったため「変動金利だと金利が上がったら返済が大変になる…」と思い、10年固定にしたところ月々の支払いの半分ほどが金利…!
家の価格は1,500万円でしたが、月々の支払は55,000円。仮に35年間払い続けたら、なんと総支払額は2,310万円!
「金利地獄か…!」とつぶやきたくなる(てか時々つぶやいていた)、ローン生活の始まりでした。
お金が貯まっては100万円ずつくらい「繰り上げ返済」をコツコツ行い、「金利地獄」から抜け出す努力を続けました。
ご近所トラブルに見舞われ、じわじわ村八分に…
ここの生活では隣人トラブルがなぜか多くなってしまい、隣人が特定の政党を勧めてくるのをきっぱり断ったり、飼い犬がわが家の壁にオシッコするのを見かけたので「やめてくださいね!」と言ったことに逆ギレされたり、徐々に村八分気味に…(;;)
私たちも、嫌なことにハッキリ言っちゃう所や共働きでコミュニケーション不足ということも原因だったかもしれません。
それでも賃貸アパートのように、お隣の壁や下の階の住人に気兼ねすることなくすごせる一軒家、わんこ🐶やにゃんこ🐈を飼って癒されながら、広いおうち暮らしをしっかり満喫しました。
そんな日々を15年過ごしましたが、「自治会長をやりたくない!」という理由(笑)で移住を決断。
危うく安値で買いたたかれるところだった!不動産売却は複数社に相談が鉄則
売却検討を始めたときにまず相談したのは、購入した時にも仲介してもらった「三井のリハウス」。複数の業者に相見積もりさせることを提案してもらい、実際に三社が一度に見積もりに来てもらいました。
見積もりの結果は…A社:350万、B社:400万、C社:420万、とのこと。
思ったより少なくてガッカリ…。
しかし後日、地域密着型の不動産屋に相談したところ、「750万円くらいで売ってみますか?」とのこと。…へ⁉なにその査定額!ガッカリからの上り幅がすごい⁉
業者売却との価格差に正直ビビりました(; ・`д・´)
なんでそんなに違うのか尋ねたところ、「三井のリハウスの合い見積もりは確実に、早く、業者が買ってくれる安心感がある。うちは、その値段で売りに出すけど、いつ売れるか(何か月?何年?)わからないし、売れないかもしれないリスクもある。そこらへんを考えた値段差でしょうねぇ」とのこと。
結局大急ぎで売却するわけではないので、三井のリハウスはお断りし、地域の不動産に売却を依頼することにしました。
幸運なことにそれから割とすぐ、購入時の半額程度(730万)で売却することができ、残ったローンの一括繰り上げと2軒目購入の資金の大半に充てることができました。
リハウスに業者さんへの売却をお願いしていたらこんなに高値では売れなかったろうから、複数の業者さんを調べて行動することの大切さが身に沁みました…。
それでも残念ながら資産的にもマイナスの売却にはなりましたが、「一括繰り上げ返済と現金一括払い」で住宅ローンがゼロになってからは、貯蓄率も改善し、後の「現金購入できる体力」につながりました。
2軒目の後悔:山奥移住で通勤・雑草・豪雪の三重苦にノックアウトされた話

村八分ぎみの町で自治会長をするなんて考えるだけでも恐ろしいから、と思い切って移住しちゃうことを決めましたが、転職するわけではないので、選べる地域は限られるなぁ…と思っていました。
時はコロナ禍。趣味は旅行と登山の二人も「ソーシャルディスタンスができない山小屋泊なんてもってのほか」という同調圧力にもれなく屈していた、そんな雰囲気の世の中でした。
そこで登山大好きな嫁さんの、切実なプレゼンテーションがさく裂します。

山小屋には泊まれなくなったけど、自然豊かな非日常を身近に感じられる場所に移住すれば、毎日をときめきながら過ごせるよね…!

それは名案!俺も星空がキレイな山小屋みたいな場所にあこがれてたもんなぁ!毎日、午前2時に天体観測だな♪
同じく山好きだった私ちくちくもすっかりその気になって、「自然豊かな山奥の集落の一軒家」の物件を購入して、移り住みました。
職場までは車で1時間15分。「ん~、まぁなんとかなるかな?がんばろう!」という感じでした。
しかし、そんな軽い気持ちで山奥へ移住したことを、やっぱり後悔することになり…。
時間と体力が削られる、山奥の集落生活のリアル
移住当初は、美しい自然、少しずつ移ろいゆく季節を身近に感じられる環境が愛おしくて、幸せをかみしめながら毎朝、早起きして庭や小さな畑の管理をして、仕事に張り切ってでかけました。
しかし、「美しい自然の風景やきれいな空気」といった非日常も、少しずつ当たり前の日常になります。満天の星空も、毎日は見上げません。寝ます。
毎日まいにち、山奥の一軒家にありがちな広大な敷地と雑草の管理。休日はお買い物に行くだけで半日がかり。そして職場まで往復80㎞約3時間のロングドライブ。
夏は、広い敷地を何日もかけて草を引き終わったころには、引き始めた場所からわさわさと生えてくる雑草。「これは、無限雑草地獄か…!?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」
冬は、豪雪地帯だったため、積雪の多い年には数十センチも積もる雪。朝4時頃から起きて雪かきをしてから出勤することも。「普通に極寒地獄や…(雪かきして身体は暑いけど)⛄」

せっかくの休みも近くのスーパーへお買い物に行くのもちょっとした遠出。山を三つは越えないとたどり着きません。交代交代で運転しながら、へとへとになって帰宅。
自慢じゃないけどあまり体力のない私(本当に自慢じゃなかった)、毎日の長距離ドライブ通勤で、居眠りしそうになりながら、私はふらふら、嫁さん(移住を機に専業主婦)は心配ではらはらの毎日になってしまいました。
この山奥一軒家は大好きだけど、自然を愛でるには、時間と体力の余裕が足りなくなっていきました。
二年ほどは頑張りましたが、ついに「うん、ちょっともう無理!移住しよう!」と、断腸の思いで次の移住先の物件を探すことになりました。
「次は絶対失敗したくない!」から、アットホームの家屋の情報や地図上の位置だけでなく、各自治体の移住促進サイトや移住の窓口に訪れたり、車で実際に出向いて物件周囲の環境を見てから、不動産屋に内見依頼したり、そんなミッションをこなす日々がしばらく続き…結果、物件探しが趣味になりました!
田舎暮らしではプロパンガス代が高くついて大変でした。実際に役立った解決策です→田舎のプロパンガス代を年間10万円下げた方法——失敗しない会社の選び方【移住4回の実録】
この「山奥ハウス」、苦労が多くていったん移住したけど、紆余曲折あって、この家が今も私たちの物語の中心にあります。
この頃から始まった「田舎暮らし」ですが、何年もかけて、快適に暮らせる工夫をしたり、慣れたりすることで、少しずつまた、自然を愛でる余裕も出てきましたよ(^^)
ちなみにここでの生活の途中から、柴犬まさる(♂)が家族になっています。
3軒目の後悔:農薬アレルギーと移住支援係のマルチ商法に見舞われた話

通勤や買い物がつらすぎて、山奥の集落から市街地に近づくことを決心。それでも少しでも自然がいっぱいの環境で生活したい。夫婦二人の希望は一致していました。
職場や買い物に便利な立地で、なおかつ自然豊かな物件を探す…「物件探しと移住が趣味」になってしまった二人にとって、そんなミッションを達成するのにそれほど時間はかかりませんでした…♪
(物件探しが趣味になった夫婦が作る、田舎物件専用の内見チェックリストはこちら→田舎の中古一戸建て 内見で絶対に確認すべきこと——4回失敗した私のチェックリスト)
ちくちく夫婦三件目に選ばれた物件は、地方都市の農村部の集落にある、田園風景に囲まれた、ちょっとボロめの平屋古民家でした。
築50年の平屋で、増築されており部屋数は多め。購入価格は300万円。なんとか一括購入できそう。
広い農地に囲まれた環境で、JAと地域住民がきちんと農地を管理している、絵にかいたような田舎町といった雰囲気の地域でした。
物件検討中に、自治体の移住促進係の担当者と相談して地域の雰囲気も教えてもらったり、とおりすがりの近所の住民に話したりしたところ、よそ者にも好意的な印象。

この辺は年寄りが多いし、若い人が増えてくれると嬉しいわねぇ!
リサーチ結果も良好!購入を決断して春ごろに家を購入。そして2~3か月かけて荒れた個所をリフォームし、夏に引っ越しました。
言うても田舎、夏から秋にかけて、時々リビングやキッチンに出現するアリの行列、見たことないくらい大きなゴキ〇〇、大群で現れるお猿さんと、いろいろな体験はありました。
多少辟易しながらも、山奥ハウスからの田舎暮らし体験もあり、なんとか受け流す耐性が備わってきましたw
冬も山奥ハウスよりずっと積雪も少なく、快適に過ごせました。
自治体は多少排他的な雰囲気はあるものの、全体的に移住者には好意的、わたし達もいつまでも若さゆえの不器用とは言ってられない(笑)積極的にあいさつ回りや井戸端会議に参加、住民との良好な関係作りも、そつなくこなすようになりました(^^)v …移住慣れですね☆
なにより、通勤や買い物も楽になり、お休みは田園風景をまさると散歩しつつ、おだやかに暮らしていきました。

しかし、悲劇は春にやってきました…!
【田舎移住検討者必読】農薬・粉塵によるアレルギー被害という盲点
秋・冬は休日はボロ古民家を整頓、掃除しながらのんびり生活していましたが、翌年の春――問題が起きました。
農地に囲まれた環境では、春になると農作業が本格的に始まります。畑を耕す際の猛烈な砂煙と農薬の散布が、毎日のように、一定期間続きます。

ちょうどそのころから、もともとアレルギー体質のあった嫁さんの症状が悪化してしまい、お肌もどんどん荒れてしまうようになりました…。
美しい水鏡の稲作風景?雑草一つないきれいな農道?…いやいや、雑草はキレイに枯らされている…!
除草剤と農薬がいっぱい使われているこの風景は自然と言えるのだろうか…?
収穫する農家さんにとっては必要。地域に住む方々や私のように大丈夫な人にとっては何ともなくても、嫁さんのようにその刺激に耐えられない人も、いるのです。
だからって「その農薬と除草剤、やめてもらえます?」なんて言えるわけないですよね。
わたしたちは残念ながらこの環境が合わないと判断し、治療のためにも、いったん山奥ハウスに戻ることになりました。
農薬・粉塵による撤退の詳細はこちら→田舎移住1年で撤退——農薬・粉塵で妻が体調を崩した話
嫁さんが体調を崩した際、医療機関にかかると医師から「あなたはそんなところに住んじゃだめだよ」なんて言われてしまいました。
古民家ハウスに移住後、山奥ハウスは売却に出していたのですが、慌てて出戻ることに。売れてしまっていなくて良かった~(;0;)(;-;)
【こんなこと本当にあるの!?】市の移住支援係から受けたマルチ商法のセールス
購入時にお世話になった移住支援係ですが、ある出来事をさかいに関係が悪化してしまいました。
環境による体調不良について相談したところ、こちらが求めていないセールスを受けたためです。

奥さん、大丈夫?――すごく身体に良い特別なお水を取り扱ってるところがあってね、○○スーパーの前に最近できたところあるでしょ?ぜひ一度行ってみたらどう?紹介するよ!
最初は「いやまぁ、考えときますね~…」と濁しておいたところ後日、なんと家まできて「あなたのために良かれと思って勧めているんですよ!」とまで言われました。嫁さん怖かったろうな…(;;)
これはイカン!と思い、直接は怖くて言えないから、大元の自治体の移住窓口に電話しましたが、「う~ん、思い込みは強いけどまじめで良い人なんですけどねぇ…」とまさかの擁護。( ゚д゚)ポカーン
やんわり注意しておいてくださいとお願いしましたが、やっぱり煮え切らない態度。
考えてみれば、移住支援係は市役所OB(市役所職員からしたら元上司)。厳重注意なんてできないだろうなぁ…と思い、その自治会に対する信頼も失われてしまいました。
補足:たぶんご本人は大まじめに心配して、本当に良いと思ったものを勧めてくれたのかもしれません…。それが悪いサービスだと断定はしません。様々なネットワークビジネス(MLM)が悪いと言いたいわけでもないです。ただ、移住希望者の不安につけこむ形での勧誘は、信頼関係を損なうと個人的に感じてしまいました。
2件目の山奥ハウスに戻り、3件目を複数の不動産屋に売却を依頼したところ、時間はかかりましたが、購入金額よりも高く売却することができ、リフォームや清掃の労力は、多少は報われました(^^;)
あわせて読みたい:田舎の古民家を300万円で購入、600万円で売却した実体験
4軒目の後悔:仕事も地域もうまくいかず、田舎移住から撤退した話

山暮らしが長かった私たちが、なぜか今度は海のそばの田舎に目を向けました。
今や趣味になってしまった物件探しは、通勤圏域をはるかに離れ、北陸、関東甲信越、太平洋沿岸、さらに九州、果ては北海道や沖縄にまで及んでいました…苦笑しちゃいますけど。
わたしちくちくも、転勤もあり通勤が多少はラク(片道75分→50分)になったけど、ケアマネジャーはいわゆる「感情労働(心をすり減らしながら人に寄り添う仕事)」で、心をすり減らす日々の業務、買い物や庭の管理は相変わらず大変。
そんなとき嫁さんが心配のあまり、こんな提案をしてくれました。

ちくちく最近元気ないね。海好きだよね?私、山も好きだけど花粉や黄砂、アレルギーも多くて大変だし、嫌じゃなかったら海に別荘がわりに家を買っちゃわない?お仕事も大変だし、息抜きの旅行代わりにもなるし。介護の仕事は全国どこでも大丈夫だし、いつか移住も検討できるよね!
…もはや優秀な営業トークに聞こえてきたけど、たしかに私は海が大好き。沖縄の海で泳いだときは、「ずっとここでプカプカ浮いていたい!」と思ったほど。
太平洋側は内陸より平均的にお値打ちな物件も多く、週末などを利用して、物件内見旅行(造語)を続けていました。(もはや趣味としての物件探しに、どっぷりはまる二人でした)
周囲の物件は古くてぼろいいわゆる二件目の「ぼろ戸建て」のような物件が多かったのですが、距離があるため、その時のように「通って自力で時間をかけてキレイにする」ことは無理。
2~3か月かけて10件以上内見したなかで、それなりにきれいな、別荘風の平屋を見つけました。すぐに住める状態であること、周りは田んぼや畑も少なく農薬が飛び交う環境でないこと、大好きな海まで車で数分という立地。
約600万円と思っている予算(500万)よりは少し高めでしたが思い切って「別荘として持とう!」となり、現金一括で購入しました。
別荘ハウス購入後、仕事の悩みから心と身体に不調をきたし、しばらく休業することに。何かと不便な山奥ハウスから別荘ハウスを拠点にして、心身を療養することになりました(海風はアレルギー体質の嫁さんにも良かったらしいです)。
療養中は、海をのんびり眺めたり、軽く泳いだり、自炊や家事をしたり、時々山奥ハウスに戻って管理したり…(割と忙しい💦)、自分を見つめる期間となっています。
今後はこの別荘ハウスの地域で仕事を見つけて、海辺をまさる🐾とお散歩しながら、時には釣りを楽しんで嫁さんと三人でのんびり暮らすのも良いなぁ…と思っていたのですが。

その時はまだ、「後悔」への扉が開いてないだけだったことを、知ることになるのです。
「介護職ならどこでも働ける」は思い込みだった——田舎で仕事が見つからなかった現実
今の世はまさに大高齢化時代。介護の仕事(ケアマネジャー)だったら、どこに移住しても、仕事が見つからないということは無いだろう、とタカをくくっていたのですが、嫁さんが行うボランティア活動のお手伝いをするついでに、市役所の高齢福祉係や、地域包括支援センターの担当者に、ケアマネジャーの需要を尋ねたところ…「いや、介護スタッフは不足してるけど、ケアマネさんは足りてまして、需要無いですよ。」とのこと!
療養中のため、就職活動ができるはずもなく、本格的な就職活動はしていませんが、その地域では「介護する人材」は足りてなくても「介護の相談をする人材」はニーズが無いことにショックを覚えました。
嫁さんの趣味であるボランティアですら、自治会長さんと相談しても「うーん、それは○○病院の先生が来てくれるから要らないねぇ」と断られてしまい、なにかと閉鎖的で八方ふさがり。移住生活を続けるにも、先が見えず息が詰まりそうになってしまいました。
数か月を療養で過ごし、山奥ハウスでは厳しい冬を越え、春になって出した答えは「よし、山奥ハウスに帰ろう☆(冬はなんとか頑張ろう!)」でした。
そして再び2軒目の「山奥ハウス」に戻ってきました。4軒目の「別荘ハウス」は現在も所有したままで「どうしようか」と思案中です。この話は別記事で詳しく書く予定です。
それでも、田舎の中古住宅を4軒買って良かったと思う理由
ここまで「後悔」ばかり書いてきましたが、「こんな経験しないほうが良かった!」と思っているかというと――そんなことはないです。
田舎の物件は安いからこそ、「合わなければ売る」という選択肢が持てます。都市部では300万円の家など存在しません。安い物件だから、失敗しても致命傷にならない。これが田舎移住の最大のメリットだと、4軒買って実感しています。

田舎の安い物件は、失敗しても致命傷にならない、実験できる家です!合わなければ動けばいい。うまくいけばラッキー。そのくらいの気持ちで向き合うと、意外と楽しめますよ!
一度しかない人生、やらない後悔より、やって後悔するほうが断然良い。大変なこともあったけど、済んでしまえば「彩りとスパイスに溢れたチャレンジだったね!」と、今は笑って振り返っています。
4回の田舎移住から学んだ教訓——同じ失敗をしないために
①農業地域は「春」に必ず現地を訪れること
農薬・除草剤のシーズンは春。アレルギー体質の方は特に、実際の季節に現地を訪れないと気づけません。内見だけではわからない「生活環境」の確認が必須です。
②通勤・買い物の「限界ライン」を先に決めておく
「なんとかなるか」で決めると、じわじわ体力と時間が削られます。「片道○分まで」「買い物まで○分以内」という基準を、移住前に夫婦で決めておくことをおすすめします。
③移住支援係は「情報収集の入口」として使う
自治体の移住支援係は活用すべき存在ですが、あくまで「きっかけ」です。地域の本音は、実際に住んでいる人から複数回・複数の季節に渡って直接聞くのが一番です。
④「専門職だから大丈夫」は過信。その地域の需要を必ず確認する
介護職でもケアマネジャーは「足りている」地域がありました。移住先で仕事を続けるつもりなら、市役所や地域包括支援センターへの事前確認は必須です。
⑤心身に余裕のない状態での移住は判断が甘くなる
「現実逃避としての移住」は、問題の先送りになりやすいです。体調や仕事の状況が落ち着いてから動くほうが、長期的には失敗が少ないと感じています。
⑥物件探しは複数の不動産会社に相談するのが絶対鉄則
1社だけでは見えない選択肢と価格帯があります。地域密着型の不動産と大手では、査定額が数百万円変わることもあります。私が4軒買って学んだ、最大の教訓です。

4回移住して、全部後悔しました。でも後悔の分だけ、田舎の暮らしが好きにもなりました。あなたの移住が、わたしの失敗を少しでも糧にして、良いものになりますように。
あわせて読みたい:田舎移住してよかった——4回後悔したわたしが、それでも田舎暮らしを続ける理由


