「賃貸に住んでるけどプロパンガス代が高すぎる……」
プロパンガスの賃貸物件に住んでいると、こんな悩みが出てきますよね。
「だけど、どうせ自分じゃ変えられないし……」
その諦め、ちょっと待ってください。
確かに、入居者が自分だけの判断でガス会社を切り替えることは基本的にできません。でも、ガス会社に料金交渉することは入居者でもできます。粘り強く交渉した結果、実際に下げてもらった入居者もいます。
さらに、入居者が連名で大家さんに申し入れ、ガス会社ごと変えてもらったケースもあります。
わたし自身は戸建て賃貸の内見で「ガス会社を変えてもらえますか?」と聞いて「無理です」と即答された経験があります。ガス会社の変更は確かに簡単ではありません。でも、「変えること」と「下げること」は別の話です。
この記事では、賃貸の入居者が「今すぐできること」を、交渉の具体的な進め方まで含めてまとめます。
この記事でわかること
- ガス会社に料金交渉するときの具体的な言い方
- 大家さんを動かすための準備と進め方
- 入居者が連名で嘆願する方法
- 重要事項説明書で確認すべきポイント
- 次の物件選びで同じ失敗をしないためのチェックリスト

賃貸だからと諦めちゃう前に、できることがあるかもっす🐾一緒に考えようっす🐾
【結論】賃貸でも「値下げ交渉」「ガス会社変更」の2つのアプローチがある
賃貸のプロパンガス問題、アプローチは2つあります。
①「値下げ交渉」——入居者単体でガス会社に直接料金交渉する
今のガス会社のまま、入居者がガス会社に直接交渉して単価を下げてもらう方法です。根拠を示しながら交渉すれば、実際に下げてもらったケースがあります。
②「ガス会社変更」——入居者が協力して大家さんを動かしてガス会社を変更する
ガス会社の変更は大家さんの決定権です。入居者が連名で嘆願するなど、大家さんが動く状況を作れれば、会社ごと変えることも可能です。
どちらも簡単な道のりではないですが、準備と交渉次第で動ける余地はあります。状況によって、①か②を選択して交渉を進めましょう。
賃貸のプロパンガス代が高くなりやすい理由
賃貸のプロパンガス代が高くなりやすい理由は、いくつかあります。
大家さんや管理会社がガス会社を決めている
賃貸物件では、ガス会社を決めるのは入居者ではなく、大家さんや管理会社であることが多いです。
入居者は毎月ガス料金を払いますが、「どのガス会社と契約するか」を自由に選べるわけではありません。
そのため、料金が高いと感じても、入居者だけで別の会社に変更するのは難しくなります。
プロパンガスは会社ごとに料金が違う
プロパンガスは、会社ごとに料金が違います。
同じ地域、同じような使い方でも、契約しているガス会社によって月の請求額が変わることがあります。
これが、プロパンガス代で悩む人が多い大きな理由です。
ただし賃貸の場合、料金が高いとわかっても、自分だけでガス会社を変えにくいのがつらいところです。
給湯器や配管の契約が絡んでいることがある
賃貸物件では、給湯器や配管などの設備とガス会社の契約が絡んでいる場合があります。
そのため、単純に「料金が高いから別のガス会社に変えたい」と言っても、簡単には変更できないことがあります。
特に、給湯器やガス設備がガス会社側の負担で設置されている場合は、契約の縛りが残っている可能性もあります。
このあたりは入居者から見えにくいので、賃貸では余計にややこしくなります。
体験談|戸建て賃貸でもガス会社変更を断られた話
まずは失敗談、準備もなく、交渉苦手なわたし自身の体験談です。
田舎移住を考えていたとき、一時期は戸建ての賃貸物件も検討していました。
集合住宅は無理でも、戸建て賃貸なら少し可能性があるのではないかと考えていました。
実際に内見に行った戸建て賃貸物件のプロパンガス会社を確認すると、以前わたしが別の家で使っていた大手のプロパンガス会社(割高な料金)でした。
正直、その会社の料金は高いと感じていたので、思い切って内見時に質問しました。

この物件は、入居後にガス会社を変更することはできますか?

いやいや、それは無理ですね~。
あっさりと断られました。賃貸では契約前にガス会社の設備や契約条件(料金等)を確認できるので、それも含めて、検討するようにしましょう。

ぶっちゃけ、借りるか借りないかわからない客にいきなり言われて、ガス会社を変えてくれる大家さんなどいないっす🐾
もう入居して、毎月賃料を払い続けているからこそ、交渉ができると思うっす🐾
賃貸でプロパンガス代が高いときにできること
すでに賃貸に入居していて、プロパンガス代が高いと気づいた後でも、やれることは思ったより多いです。順番に確認していきましょう。
① 検針票で「どれだけ高いか」を数字で把握する
交渉の前に、まず数字を揃えます。毎月届く検針票で次の3点を確認してください。
- 基本料金:2,000円以上なら高め
- 従量単価(㎥あたり):600円以上なら高い可能性あり
- 設備料金:基本料金と別に記載があれば確認
② 重要事項説明書と契約書を確認する
入居時に受け取った重要事項説明書と賃貸契約書に、ガス会社の指定や変更不可の記載がないか確認しましょう。そういった記載がなければ、交渉・変更の余地があります。
③ 地域の適正価格を調べて、交渉の根拠を作る
プロパンガスの適正価格は地域によって違います。プロパンガス比較サービスに郵便番号を入れると、その地域の適正価格の目安がわかります。
「自分の地域では従量単価○○円が適正らしい」という数字が手元にあれば、それが次の交渉の根拠になります。
\ 地域の適正価格はここから確認 /
④ ガス会社に直接、料金交渉する
ガス会社に電話して料金交渉することは、入居者でもできます。
このとき大事なのは、「ネットで色々調べた結果、うちの地域の適正価格は○○円くらいのようだ」と根拠を示しながら話すことです。根拠なしに「高いので下げてほしい」と言うだけでは、「この地域はこの料金です」と返されて終わりになりがちです。
1回で下がらないことも多いですが、粘り強く交渉した結果、実際に下げてもらった方はいます。一度断られても「では○月にまた確認させてください」と継続することが大事です。

「高いので下げてください」だけじゃ相手にされない。「ネットで調べたら○○円が適正らしい」と具体的な数字を出すことで、向こうも無視しにくくなります。
⑤ 大家さん・管理会社に相談する
ガス会社への直接交渉がうまくいかない場合、大家さんや管理会社に相談します。感情的に「高すぎます」と言うより、数字を示しながら「適正価格との差額がこれだけある」と伝えることがポイントです。

ネットで調べたところ、この地域のプロパンガスの適正単価は○○円程度のようです。現在の料金はそれより高い水準なので、ガス会社への料金確認か、会社の変更をご検討いただけないでしょうか。
「変えてください」より「確認していただけませんか」という依頼の形の方が、話が前に進みやすいです。
⑥ 入居者で連名して大家さんに嘆願する
同じアパートに複数の入居者がいる場合、連名で嘆願書を大家さんに提出する方法が効果的です。
ガス会社から見て一番のお客様は大家さんです。入居者1人の要望だけでは無視されても、入居者の過半数が連名で「ガス会社を見直してほしい」と申し入れれば、大家さんも検討してくれるかもしれません。10世帯のアパートで6〜7人が署名した嘆願書は、かなりの説得力があります。

「ガス代が大幅に安くなる=入居者が離れにくくなる→大家さんにも大きなメリット!」というように、大家さんにとってもメリットがあるというアピールをすることも大切です。
⑦大家さんの許可が下りたら、紹介サービスを介して、適正価格のガス会社を探してもらう
大家さんが前向きに検討してくれることになったら、適正価格のプロパンガス会社へ繋げます。その時こそ、プロパンガス会社紹介サービスに相談して、仲介に入ってもらいましょう。
\ まずは今より安くなるか確認 /
賃貸のプロパンガスは法改正で少し確認しやすくなりました
ここで大事な追記です。賃貸住宅のプロパンガス料金については、2024年・2025年にルールが変わっています。
まず、2024年7月2日から、賃貸集合住宅に入居しようとする人が、入居前にLPガス料金の情報を確認しやすくするルールが始まりました。
入居希望者に対して、LPガス料金などの情報を事前に提示する努力義務ができ、入居希望者からLPガス事業者へ直接情報提供を求めた場合は、ガス会社側が応じる義務があります。
さらに、2025年4月2日からは、LPガス料金を「基本料金・従量料金・設備料金」の3つに分けて表示するルールも始まりました。
これまでは、エアコン・インターホン・Wi-Fi機器など、ガスとは直接関係ない設備費用が、プロパンガス料金に上乗せされているケースが問題になっていました。
新しいルールでは、LPガスとは関係ない設備費用をガス料金に入れることが禁止され、賃貸住宅向けの新しいLPガス販売契約では、ガス器具などの消費設備費用についても、ガス料金への計上が制限されます。

つまり、これから賃貸を探す人は、契約前にその物件にかかる費用の内訳を確認しやすくなったってことです。
ただし注意点もあります。法改正があったからといって、すでに入居している賃貸物件で、入居者が自由にガス会社を変えられるようになったわけではありません。
あくまで、料金の内訳が見えやすくなったこと、入居前に確認しやすくなったことが大きな変化です。
だからこそ、次の物件を探すときは、家賃だけでなく、プロパンガスの基本料金・従量料金・設備料金まで確認しておきましょう。

賃貸は契約前の確認が勝負っす🐾
賃貸でできないこと・注意したいこと
次に、賃貸でやりにくいこと、やってはいけないことを整理します。
勝手にガス会社を変更しようとする
賃貸物件で、入居者が勝手に別のガス会社へ変更しようとするのは避けましょう。
ガス設備は建物の設備と関係しているため、大家さんや管理会社の許可なしに変更しようとしてもトラブル必至です。
特に集合住宅では、建物全体で同じガス会社を使っていることが多いため、一部屋だけ変更するのは現実的ではありません。
我慢だけで乗り切ろうとする
プロパンガス代が高いからといって、我慢だけで乗り切ろうとするのもつらいですよね。
お風呂のお湯を極端に減らす。冬に暖房を我慢する。食器洗いのお湯を使わない。
もちろん節約は大事ですが、毎日の暮らしが苦しくなるほど我慢するのは長続きしません。
まずは、料金の仕組みを確認し、相談できるところに相談する。それでも難しいなら、次の住まい選びで同じ失敗をしないことが大事です。
ガス代だけで物件を判断する
プロパンガス代は大事ですが、ガス料金だけで物件の良し悪しを判断してしまうのもおすすめしません。
家賃が安い、立地が良い、断熱性が高い、駐車場が使いやすいなど、住まいには他にも大事な条件があります。
ただし、ガス代が高い物件は、毎月じわじわ家計に効いてきます。
だからこそ、物件選びの段階でガスの種類と料金を確認することが大切です。
「次の物件選び」で確認すべきこと
賃貸でプロパンガス代に悩まないためには、入居前の確認がとても大事です。
内見時や契約前には、次の項目を確認しておくと安心です。
- 都市ガスかプロパンガスか
- プロパンガスなら会社名はどこか
- 基本料金と従量料金の目安はいくらか
- 給湯器はガスか、灯油か、電気か
- 暖房にガスを使う設備があるか
- ガス会社の変更は可能か
- 無償貸与契約や設備契約が絡んでいないか
特に、給湯器がプロパンガスかどうかは重要です。
ガスを料理だけに使う物件なら、ガス代はそこまで大きくなりにくいです。
でも、お風呂の給湯までプロパンガスの場合、毎月の請求額は大きくなりやすいです。
さらに、冬にガス暖房を使う家なら、かなり注意が必要です。
家賃だけ見て安いと思っても、プロパンガス代が高ければ、毎月の生活費は思ったほど下がらないことがあります。
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賃貸で限界を感じたら、次の住まい選びで失敗しないことが大事
わたし自身は最終的には中古住宅を購入する道を選びましたが、その時の経験から、戸建て賃貸での設備や契約を自分で選ぶことの難しさを実感しました。
もちろん、持ち家には修繕費や固定資産税、管理の手間があります。誰にでもおすすめできる選択ではありません。
ただ、田舎で長く暮らすつもりなら、わたし達のように、賃貸だけでなく中古住宅購入を選択肢に入れる人もいると思います。
大事なのは、家賃や物件価格だけで判断しないことです。
ガス代、給湯器、暖房、水道、浄化槽など、住んでから毎月かかる費用まで見ておくと、入居後・購入後の後悔を減らせます。
田舎の中古住宅を選ぶときに確認したいポイントは、こちらの記事でも詳しくまとめています。
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田舎の中古一戸建て内見チェックリスト|4回移住失敗した私が教える田舎特有の落とし穴15選
【まとめ】「どうせ変えられない」と諦めるのは早いかもしれない
賃貸のプロパンガス代が高いと感じても、入居者だけでガス会社を変更するのは難しいことが多いです。
それでも、できることはあります。
- 検針票で基本料金・従量単価・設備料金を数字で把握する
- 重要事項説明書と契約書でガス会社変更の可否を確認する
- 地域の適正価格を調べて、交渉の根拠を作る
- 「ネットで調べた適正価格」を根拠にガス会社へ直接交渉する
- 大家さん・管理会社に数字を示して相談する
- 複数の入居者で連名して大家さんに嘆願する
- 大家さんの許可が下りたら、紹介サービスを通じて適正価格のガス会社を探してもらう
- 次の物件選びでは、家賃だけでなくガス料金まで確認する
プロパンガス代は、毎月の暮らしにじわじわ効いてきます。
「家賃が安いから大丈夫」と思わず、ガス代まで含めた生活費で判断することが大切です。

賃貸は入居前に、家賃だけじゃなく、ガス代などのランニングコストも要チェックっす🐾
入居した後でも、交渉材料を集めて、チャレンジする価値アリっす🐾
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