このチェックリストは、田舎の中古一戸建てを4軒購入・2軒売却した「ちくちく」が、実際の失敗体験をもとに作りました。ネットの一般的な内見チェックリストでは絶対に出てこない、田舎特有の落とし穴を詰め込んでいます。
この記事を読めば、田舎の中古住宅で「買ってから後悔するポイント」を事前にチェックできるようになります。
「空気がきれいで静かな田舎暮らし」を夢見て移住したのに、春になったら農薬の臭いが充満した。豪雪で車が出せなくなった。近所の人間関係が地獄だった。

これぜんぶ、ご主人の実体験っす🐾
田舎の中古住宅の内見は、都市部の賃貸探しとはまったく別物です。一般的な内見チェックリストの「日当たりを確認しましょう」「コンセントの位置を確認しましょう」だけでは、田舎特有の問題は絶対に防げません。
4回の移住で痛い目を見て初めてわかった「田舎の中古一戸建て専用内見チェックリスト」をまとめます。
📋 内見チェックリスト(田舎特別版と一般通常版)を先に見たい方はこちら
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4回の移住でどんな失敗をしたのか、詳しくはこちら田舎移住で後悔したくない人へ。4軒分の失敗、全部話します【実体験あり】 | ぶっちゃけブログ
【建物編】内見当日に目と手で確認すること
1. 床の傾き
築古の中古住宅で一番多い問題のひとつが床の傾きです。スマホの水平器アプリで確認するのが手軽ですが、ビー玉を持参してころがしてみるのが一番リアルです。


ご主人はスマホアプリ上手に使えないから、ビー玉を持ち歩いてたっす🐾
傾きがある場合、基礎や土台に問題があることが多く、後から修繕費が数十万〜数百万円になるケースもあります。
2. 修繕履歴を鵜呑みにせず実物を要チェック!
【実体験】
壁や天井にわずかなシミがあり、不動産屋に尋ね確認したけど「修繕なし」とのこと。信じて物件を購入後、梅雨の時期になんと雨漏り!慌てて近所の大工さんに来てもらった際に爆弾発言!

あ~、この家にあたらしく入ったんだね。この家、うちらで建ててね、修理もしたことあるから、任せてよ!

よ、よろしくお願いします!この家、作ってくださってたんですね!それは頼もしいです!

このあと、「修理歴あったんじゃん…!入居から何か月も経ってるし、今さらどうしようもないよなぁ…」って泣いてたっす🐾
告知事項(雨漏り・シロアリ・腐食・過去の修繕履歴)は書面で確認するだけでなく、実際に物件をくまなく観察し、修理歴や壊れそうな個所などよく調べてから、納得して購入しましょう。

築古物件は基本的に保証がありません。だからこそ、事前確認が重要です。
3. 残置家具・荷物は「処分費込み」で考える

【実体験】
「まだ使えるかもしれない、残してもらった家具や家電」、結局ほとんど使わないか、壊れていて、結局自分で捨てることに。処分費用が余分にかかりました。
そんな失敗をした後は、必要か不要か迷うような物は「全部処分してください」と伝えるようにしています。
売主から「買主側で処分してください」と言われた場合は、必ず処分費を確認して、場合によっては買取価格から差し引いてもらうよう交渉しましょう。

田舎は業者さん少ないから、処分費用も都会より高くなりがちだから、要チェックっす🐾
ここまでのまとめ(まずここを見ればOK)
・床の傾きは必ず確認(ビー玉でOK)
・修繕履歴は鵜呑みにせず、自分の目で見る
・残置物は「処分費込み」で考える
ここを見落とすと、あとから数万円〜数百万円の出費につながることもあります。次は、外観や周辺環境で見落としがちなポイントを見ていきます。
4. 外観・周辺環境を確認する
室内だけでなく、建物の外観や周辺環境もしっかり確認しておきましょう。
外から見ないと分からない劣化や、住んでから気になるポイントは意外と多いです。

外観のチェックポイント
- 外壁のひび割れや塗装の劣化がないか
- 屋根や雨どいに破損・詰まりがないか
- 基礎部分にひび割れや沈下がないか
- 窓やサッシの劣化・開閉の不具合
周辺環境のチェックポイント
- 日当たりや風通しは問題ないか
- 周囲の騒音(道路・近隣)
- 隣家との距離や視線の入り方
- ゴミ置き場や管理状況
- 夜間の暗さや街灯の有無
5. 水道メーター・下水の確認
ながく使用していないと、水道メーターが故障していることがあります。入居前に必ず動作確認を。また、田舎では「下水道がない(浄化槽か汲み取り式)」物件が多くあります。
都会からの移住だと、思わぬランニングコストの増加にびっくりすることも。事前に確認しましょう。
- 下水道接続あり:維持費が安い
- 浄化槽:定期的な清掃・点検費用が必要(年間2〜6万円程度)
- 汲み取り式:定期的な費用と不便さあり
6. 境界線の確認
田舎の中古住宅は境界が曖昧なことが非常に多いです。境界杭(コンクリートの小さな杭や金属鋲)が打ってあるかどうか、内見時に必ず目で確認してください。ない場合は「土地境界確定測量」が必要になり、費用が数十万円かかることもあります。

負担は売主、買主で折半することも、どちらか一方が負担することもあるので、事前にきちんと確認して、納得してから契約に進みましょう。

境界杭は「ここからここまでが自分の土地ですよ」っていう目印っす🐾
最初にナワバリをきっちりしておくことは、ワンコの世界でも大事っす🐾
ここまでのまとめ(外まわりと設備チェック)
・外観は外壁・屋根・基礎・雨どいを見る
・水道、下水、浄化槽はランニングコストも確認する
・境界杭がない土地は、あとから測量費や近隣トラブルにつながることがある
田舎の内見では家の中だけ見て満足せず、外まわりと土地の境界まで見ることが大切です。
7. 害虫・害獣リスク
【実体験】
物件によって「アリが出やすい」「ムカデが出やすい」「サルが特に多い」など全然違います。入居してから気づいても、後の祭りです。
害虫に関しては、なかなか内見だけでは気づけませんが、床の隅など、ボロボロになっているかどうか、壁や漆喰に隙間がないかなど、気にしてみると良いでしょう。

内見に行ったら、ついでに周辺の畑を眺めてください。厳重な防獣ネットや電気柵が張り巡らされていたら、野生動物による食害の多い地域だと判断できます。
- ムカデ:特に築古の木造住宅で多い
- アリ(シロアリ含む):土台・柱への食害に注意
- シカ・サル・イノシシ・タヌキ:農村部では日常的、畑を荒らさるリスクあり。
- ハチの巣:軒下・天井裏に要注意

田舎は番犬が大活躍!ボクもがんばるっす🐾
8. 水回りの状態と使い勝手を確認する
水回りの不具合自体は都会の住宅でもありますが、田舎の中古住宅では「古いまま使われている」「母屋から離れている」といった、田舎ならではの使いにくさが加わることがあります。
見た目だけで安心せず、実際に住んだときの不便さまで想像して確認しておくのが大切です。

チェックポイント
- 風呂やトイレが母屋から離れていないか
- 冬場でも無理なく使える動線か
- 古い設備がそのまま残っていないか
- 排水まわりに大きな不具合がないか
特に古民家では、トイレや風呂が離れにあることも珍しくありません。夏はまだよくても、冬は寒さの中で外を移動することになり、想像以上に負担になります。
設備の新しさだけでなく、その家で無理なく暮らせるかという視点で確認しておきましょう。
9. ガス・給湯設備の状態と契約内容を確認する
ガスや給湯設備は、生活に欠かせない重要なポイントです。
見た目では問題なさそうでも、実際に使ってみると不具合が出るケースもあります。
実際にわたしも、物件を購入して引き渡しを受けたその日に給湯器が故障し、お湯が出なくなったことがありました。
急いで不動産屋さんに連絡して対応してもらいましたが、かなり慌てたのを覚えています。
こうしたトラブルを防ぐためにも、内見時にしっかり確認しておくことが大切です。

チェックポイント
- 給湯器は正常に動作するか(お湯が出るか)
- 設備の年式が古すぎないか
- ガスの種類(プロパン・都市ガス)
- ガス機器まわりに劣化や異常がないか
- 現在のガス会社・契約状況
特にプロパンガスの場合、契約しているガス会社によって料金が大きく変わることがあります。
そのまま引き継ぐと、相場より高い料金を払い続けることになるケースもあるため、契約内容は必ず確認しておきましょう。
ここまでのまとめ(暮らしやすさと設備のチェック)
・害虫・害獣は物件ごとに大きく差がある(内見では気づきにくい)
・水回りは「見た目」より「使いやすさ」を重視する
・ガスや給湯設備は、故障や契約内容まで必ず確認する
住んでから困るところを先に想像しながら、内見できると良いですね。
プロパンガス物件は、住み始めてから慌てるより、引っ越し前にガス会社のことまで考えておくとかなり違います。わが家が田舎のプロパンガス代を年間10万円下げた方法はこちらにまとめました:田舎のプロパンガス代を年間10万円下げた方法 | ぶっちゃけブログ
【環境・周辺編】内見の季節だけでは見えない落とし穴
10. 内見した季節と「違う季節」を想像する
実体験①
秋に内見して「静かで最高」と思ったのに、春になったらトラクターのエンジン音と農薬散布の毎日。「春に内見していれば…」と後悔しました。
実体験②
豪雪地帯にて、冬に内見して「意外と雪、少ないね」地域の人に聞いても「最近はあんまり積もらないよ」と言われて安心して移住したら、やっぱりどか雪!地球温暖化といっても、降るときは降ります、積もります。

- 春:農作業シーズン。農薬・粉塵・トラクター音が激増する、都市部より花粉もスゴイ
- 夏:草・虫・暑さ。放棄された荒れ地があると草が爆発的に茂る
- 冬:豪雪地帯かどうか。除雪の労力、スノータイヤの金銭的負担も想定して
- 梅雨:湿気・結露・カビ。水はけが悪い土地は浸水リスクも
📝 田んぼのあぜ道が夏でも茶色(枯れている)なら、除草剤を頻繁に散布しているサインです。アレルギー体質の方は要注意。
私たちの失敗談詳しくはこちら田舎移住と農薬問題——アレルギー体質の妻が1年で体調を崩した実録 | ぶっちゃけブログ
11. 坂道・道路の騒音と排気ガス
【実体験】
坂道の近くの物件は、トラックやバイクがエンジンをふかす音と排気ガスの臭いがひどくて、外壁も排気のせいで他の家より汚れがちになってしまいました。

その他にも田舎道は以外と注意点が多いです。
- 細い道でも地元の人は猛スピードで通ることがある
- 観光地の近くは連休に激しい渋滞が発生することも
- 細道が「抜け道」になっている場合、想像以上に通行量が多い
12. 放棄された荒れ地・空き家
過疎地では、放棄されたままの農地や空き家が点在しています。隣接地に荒れ地があると、夏は草が伸び、虫や害獣が集まりやすくなります。内見時に周辺を歩いて確認したり、自治体に聞いたりして、状況を把握してください。

13. 野焼き・農薬散布のルール
【実体験】
原則禁止ですが、農業など例外として行われる地域もあります(届け出が必要な場合あり)。
ただ、地域によっては野焼きが日常的に行われていることもあります。
朝、カーテンを開けるとすでに煙が…せっかくのさわやかな朝が台無しになることも。

チェックポイント
- 野焼きが行われている地域かどうか(煙やにおいの影響)
- 農薬散布があるか(時期や頻度、影響)
- 地域のルールや慣習(トラブルにならないか)
- 自治体や近隣への確認ができるか
地域住民に尋ねたり、春先の農作業シーズン前後に実際確認するとよいでしょう。
ここまでのまとめ(季節・周辺環境のチェック)
・内見した季節だけで判断しない(春・夏・冬を想像)
・坂道や道路は音・排気ガス・交通量まで確認する
・周辺の荒れ地や空き家は虫・害獣リスクにつながる
・野焼きや農薬の有無は、生活への影響が大きい

その時の雰囲気も大切だけど、1年住んだらどうなるかなって想像しながら内見できると良いっすね🐾
14. 通信インフラの確認

【実体験】
田舎はビルも地下も人口も少ないので、格安SIMの弱点、混線、混雑の時間帯や建物による電波が弱まることが少なくて有利なこともありました。反面、光回線エリアから外れてしまうと、割高の回線を契約するしか他になく、ランニングコスト高くなってしまったことも。
今はポケットWi-Fiか、スマホのデザリングでしのいでいますが…やっぱり若干不便です(;;)
- 光回線エリアかどうか:各通信会社のサイトで住所を入れて確認
- 光回線が届かない場合、地域の独占プロバイダが高額なケースあり
- 山奥はテレビの地上波受信が難しく、有料ケーブルTV契約が必要なことも
- 田舎はビルも地下も人口も少なくて格安SIMが有利な部分もある。
📝 内見当日にスマホを取り出してLINEや動画が普通に動くか確認してみてください。
15. 生活インフラ(スーパー・病院)の距離

【実体験】
安いからと決めた物件、買い出しが毎回片道40分、買い物だけで半日がかり。大きめの冷蔵庫を買ってまとめ買いで対応しましたが、正直キツかった。
購入する予定の住宅がプロパンガスなら、引っ越し前に絶対見ておいてほしい情報です!
あわせて読みたい:田舎移住とプロパンガス——不動産屋・引っ越し業者・リフォーム業者の紹介に要注意
- スーパー:車で15分以内が理想。30分以上は田舎なら普通にあり得る
- 通勤路が通行止めになったとき、迂回ルートがあるかも確認
- 大きめの冷蔵庫があれば、まとめ買いである程度リカバリ可能
- 病院・クリニック:定期通院必要な方は、関係する科のクリニックが近いか要確認
- ガソリンスタンド:過疎地では少なく、平日閉店している場合もあり、要チェック
ここまでのまとめ(通信・生活インフラのチェック)
・通信インフラ:通信環境(光回線・スマホ電波)を事前に確認する
・生活インフラ:スーパーや病院までの距離は生活の負担に直結する
日々の生活のしやすさは、こうしたインフラ環境で大きく変わります。内見時にあわせて確認しておきましょう。
【人間関係・地域性編】これが一番大事で、一番調べにくい
16. 向こう三軒両隣の人となり
【実体験】
地域の雰囲気を知りたくて、たまたま会った住民に話を聞いたところ「ここらへんの人は、みんな良いひとばっかりだでねぇ~」と言われたので安心して入居。…でもその人が地域でいちばん問題のある人だったと後から判明(今思い出すだけでも震えます)。一人の話をそのまま鵜呑みにして信じるのは危険です。
理想は複数の住民から話を聞くこと。また、不動産屋・市役所の移住支援窓口・地域の自治会などに「この地域の雰囲気を教えてほしい」と聞いてみてください。
- 地域に親族が密集しているか(移住者が入りにくい場合も、稀にある)
- 隣町と仲が悪い地域も存在する(漁師町と商人町のいがみ合いが江戸時代から今も残っていると、教えてもらったことがあります)
- ゴミ置き場の状態を見る(管理が行き届いているかの目安になる)

まわりのみんなとなかよくすることが、いちばん大事っす🐾
17. 地域の歴史・告知事項
【実体験①】
「この部落は〇家の落ち武者が住み着いた土地だ」といわれ、内見した家の屋根裏に大きな祭壇が…悪寒がして逃げるように出てきたこともありました。
【実体験②】
「事故物件じゃない」とは聞いていて、まぁ事故ではなかったのだけど、入居後に「ここのおばあちゃん、このお部屋で亡くなってね…あ、知らなかった?」と親切に教えてくれる隣人。ありがとう親切な人。知りたくなかったです。
心理的瑕疵(事件・自殺・孤独死など)は法律上、告知義務があります。「告知事項はありますか?」と仲介業者に書面で確認してください。
18. 働き口の問題
【実体験】
「介護職なら全国どこでも引く手あまただろう」と高をくくって物件購入。…まさか仕事が見つからないことがあると思っていなかった。地域によっては求人が極端に少なく、通勤可能な範囲で探しても選択肢がほぼなし。その物件への移住は断念し、別荘として利用中です。
- 移住前にIndeedやハローワーク(ネット)でその地域の求人数を確認する
- テレワーク前提ならネット環境を最優先で確認する

📋 内見チェックリスト(田舎特別版と一般通常版)はこちら
スマホで開いてそのまま内見に使う、または印刷してお使いください。※ 別タブで開きます|印刷・PDF保存対応
おわりに
このチェックリスト(田舎特別版)は、わたし自身が4回の移住で失敗して初めて気づいたことや、「そんなことないだろう」の甘い見積もりをぶち抜いて受けた失敗から学んだことが多く入ってます。
田舎移住は決して悪いものではありません。現に、移住の失敗を繰り返している私達はそれでも今、幸せに暮らしています。
ただ、準備なしに飛び込むと、後悔の連続になります。内見の数時間で全部わかるわけではありませんが、事前に確認できることは確認しておく。それだけで、失敗のリスクをぐっと下げられます。

ちくちくは「それでも田舎が好きだから、移住をあきらめない!」そんなあなたの味方っす🐾
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