「田舎に移住すれば、生活費は安くなる。だって田舎は物価が安いでしょ?」
そう思っている方は多いと思います。
たしかに、家賃や土地代は都市部より安くなることがあります。中古住宅を安く買える地域もあります。
でも、実際に田舎の家で暮らしてみると、光熱費は思ったより高いです。
わたし自身、田舎の中古住宅を4回購入してきましたが、住んでみて強く感じたのは、田舎暮らしの光熱費は「家の設備」と「契約内容」でかなり変わるということです。

この記事では、田舎移住後にまず見直したい光熱費として、電気代・水道代・灯油代・ガス代の4つに絞って考えます。

田舎の家は「家が安い!」だけで決めると、あとから光熱費が高くてびっくりすることがあるっす🐾
【まず結論】田舎移住で要チェックの光熱費は4つです
田舎移住後に見直したい光熱費は、まずこの4つです。
| 項目 | 見直しやすさ | 節約インパクト | ポイント |
|---|---|---|---|
| 電気代 | 〇 | 中 | 使い方や契約で多少変わる |
| 水道代 | × | 小〜中 | 地域差が大きく、個人では変えにくい(井戸水があると大幅に軽減されることも) |
| 灯油代 | △ | 少~中 | 冬の暖房・給湯で差が出る。原油価格変動が負担に直結。 |
| ガス代 | ◎ | 大 | プロパンガスは会社の選択により、料金が大きく変わる可能性あり |
この中で、いちばん見落としやすく、しかも見直し効果が大きくなりやすいのがガス代です。
電気代や灯油代も大事ですが、プロパンガスは会社によって料金が違うため、同じ使い方でも月数千円、場合によっては1万円以上差が出ることがあります。
電気代|契約や使い方で少し下げられる
田舎暮らしでも、電気代はもちろん大きな固定費です。
電気代を下げる方法としては、契約アンペアの見直し、電力会社やプランの確認、古い家電を省エネ家電に替えるなどがあります。
夏はエアコン冷房、冬はエアコン暖房、こたつ、ホットカーペットや電気毛布、加湿機など、夏と冬は電気使用量が大きく、料金も高くなりがちです。
【実体験】わたしは夫婦二人暮らし、20アンペアで契約しています(30アンペアと比べ、400円弱/月の節約)。節約優先で工夫して生活していますが、多少の不便を感じています。

朝、洗濯機をかけながら朝食の自炊モーニングのためにトースターと湯沸かし器を同時に使うと「プツン」とブレーカーが切れてしまいます。大きく電力を使う家電を同時に三つは使わないように気を付けてますね。
不便を受け入れて、アンペア数を下げても、電気代が「半額」になることはありません。
省電力の使い方を意識することで、節約意識を高め、じわじわ下げる項目だと思っています。
📝 田舎の中古住宅は断熱性が低く、窓や床まわりからすきま風が入りやすいため、部屋を暖めるのに余計にエネルギーがかかります。おすすめは「すきまテープ」。扉や窓のすきまをテープで防ぐだけで断熱効果がアップし、夏の虫の侵入も防げて一石二鳥です。
電気代について、自分の契約プランが高いかどうか、確認したい時
電気代は、契約プランを見直すことで下がることがあります。ただし、田舎の戸建てでは冬の使用量が増えやすいため、単純に「最安」と表示されたプランへ飛びつくのはおすすめしません。
特に、市場連動型プランは電気を安く使える可能性がある一方で、電力市場が高騰したときに電気代が上がるリスクがあります。わが家のように冬の光熱費が上がりやすい家では、料金の安定性も見ておきたいところです。
まずはエネチェンジなどの比較サイトで、現在の電気代と切り替え候補を確認し、そのうえで市場連動型ではないプランを中心に比較すると安心です。国内最大級の電力比較サイト【エネチェンジ】はこちらから
水道代|基本は節水、地域や物件による違いが大きい
水道代は、田舎暮らしでも地域や物件による差が大きい項目です。
排水方式(下水道、浄化槽、汲み取り)で維持費や手間も変わる
田舎の中古住宅では、排水方式にもさまざまあり、主な方式は、下水道・浄化槽・汲み取り式の3つです。方式によって管理方法、維持費が変わります。
あらかじめ知っておくことで移住後に思わぬ出費だと驚かなくて済みます。
通常利用ならば下水道が安くなりやすく、管理の手間もほぼありません。
| 排水方式 | 年間費用の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 下水道 | 約2.5万〜5万円前後 | 管理の手間は少ないが、水道使用量に応じて下水道使用料がかかる |
| 浄化槽 | 約5万〜9万円前後 | 保守点検・清掃・法定検査・ブロワ電気代がかかる |
| 汲み取り式 | 約5万〜12万円前後 | 汲み取り回数・人数・地域料金で大きく変わる |
※費用は自治体・使用人数・契約内容によって変わります。各自治体の浄化槽維持費例やし尿汲み取り料金を参考にした目安です。
基本的には、住む地域、物件で排水方式は決まっているので、移住前に仕組みを確認しておきましょう。
井戸水が使える家は、水道代を節約できるチャンスだけど、注意は必要
【体験談】私の住んでいる山奥ハウスは、入居当時は井戸水を利用しており、お風呂や洗濯、トイレを井戸水にすることにより、上水道代が前の家の半額以下に抑えられていました。
ただその井戸水、普段はキレイ(水質検査でも飲用可能)なのですが、大雨の後に水が濁ることがあったため、衛生面が気になり、上水道に切り替えました。割り切ればかなりの節約ができます。

大雨の後、お風呂が濁ってちょっと温泉みたいになったこともあり、井戸水から上水道に切り替えました。…当然配管工事代がかかりましたよ(苦笑)
灯油代|冬の田舎で欠かせない灯油は、料金安め、手間多め
都市部ではエアコン暖房だけで済ませる家庭も多いですが、田舎の戸建てでは灯油ストーブや灯油ファンヒーターを使う家も少なくありません。また、家によってはお風呂の給湯が灯油給湯器ということもあります。
田舎暮らしでは、灯油代も重要な光熱費です。
灯油代は、電気代や水道代、プロパンガス代と比べても、外部要因と直結した値動きになります。
例えば、地域の灯油価格・配達か店頭購入か・暖房時間・家の断熱性・給湯にも使うかどうかで変わります。

最近では、国際情勢(ホルムズ海峡閉鎖の影響)により、大幅値上げてるっすね🐾意外と値動きの大きい光熱費っす🐾
灯油給湯器|お風呂と皿洗いに使っても意外と燃費は良かった
田舎の中古住宅では、給湯器がプロパンガスではなく灯油式になっている家もあります。わたしは二拠点生活(山奥ハウスと海ちかハウス)で、海ちかハウスでは灯油給湯器です。
120リットルの灯油タンクに直接給油する方式で、毎日お風呂に入り、皿洗いにも基本的にお湯を使っていました。それでも夏〜秋は2か月で2,000円程度の給油で済むこともあり、思ったより燃費は良かったです。
冬は使用量が増え、一か月使った後は2,000円給油しても満タンにならない時期もありました。それでも、ざっくりした記録をもとに計算すると、灯油給湯器だけなら月2,000円前後、冬でも月3,000〜5,000円程度に収まっていたと思います。
高いプロパンガス会社で給湯まで使う場合と比べると、灯油給湯器のランニングコストはかなり軽く感じました。
灯油代の節約に欠かせないのは、手間とリサーチ
灯油はプロパンガスのような毎月の基本料金がないので、使った分買っただけの料金になります。
灯油配達サービスは多くの地域で頼めますが、割高になってしまうので、少しでも節約したい場合は、自分で給油しましょう。
お店によっても、結構値段が違うので、少しでも安く買えるお店のリサーチも大事です。

自分で比べてわかりましたが、高いプロパンガス会社を使うよりは、灯油給湯器の方が安く済みます。ただ重いし、給油の手間もあります。体力的に大変なので、年を取るほどきつくなりそうだなぁ…、とは感じています。
プロパンガス代|田舎移住でいちばん要注意の光熱費です
田舎移住で、気を付けないと負担が大きくなってしまうのがプロパンガス代です。
特に、都市ガスの地域からプロパンガスの地域へ移住する人は注意が必要です。
都市ガスと同じ感覚でガス器具を使っていると、請求書が来た時に震えることになりかねません。
ただし逆に、節約効果が大きくなりやすい光熱費も、プロパンガス代です。
プロパンガス料金を節約するコツは、「適正価格」のガス会社と契約すること
プロパンガスは会社ごとに料金が違います。しかも田舎の中古住宅では、不動産屋に紹介されたガス会社をそのまま契約する・前の住人が使っていたガス会社をそのまま引き継ぐ・相場を知らないまま契約する、という流れになりがちです。
そういっ場合、適正価格より高めのガス会社との契約になりがちです。
「従量料金(使った分だけ増える料金)」が割高でも、プロパンガスを使う設備がガス調理器だけならば、契約先による影響も大きくはありません。しかし、給湯や暖房までプロパンガスを使う家では、冬の請求が一気に跳ね上がります。

田舎だから、プロパンガスだから高いのは仕方ない…と思っていたけど、実は「高い会社と契約していただけ」というケースもあります。ここの確認は本当に大事です。
わたしの場合、プロパンガス会社を見直したことで、冬のガス代が大きく下がりました。具体的には、冬のガス代が見直し前35,900円→見直し後16,500円まで下がったことがあります。月1万円以上違うと、冬の家計はかなり変わります。
プロパンガスの見直し方や比較サービスの使い方は、こちらで詳しく解説しています。
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\ まずは自分の地域の適正価格を確認 /
【まとめ】田舎移住前・移住後に確認したい光熱費チェックリスト
田舎移住では、家そのものの価格や家賃に目が行きがちです。
物件価格が「安い」と判断して購入しても、実際に住み始めると、意外と高い毎月の光熱費がじわじわ効いてきます。
田舎移住で光熱費が高いと感じたら、次の項目を確認して、可能な範囲で改善していきましょう。
- 電力会社の種類と契約状況(自分の生活スタイルに合ったプランになっているか)
- 水道は上水道か井戸水か(井戸水をうまく活用できれば、水道代削減)
- 下水道か浄化槽や汲み取りか(浄化槽等なら管理費の確認)
- 給湯器はガス・灯油・電気のどれか(種類によって対策が変わる)
- 暖房はエアコン・灯油・ガスのどれが中心か(種類によって対策が変わる)
- プロパンガスの料金は適正価格の契約ができているか(見落としがちだが一番大きな節約チャンス)

田舎移住で光熱費は上がりがちだけど、行動すれば、安くすることも可能っす🐾
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